表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日は晴れるよ  作者: mayu.
2/2

01.   絶望



「残念ですが、当分激しい運動は避けて下さい。」


目の前が真っ白になった

もう何も聞こえない


「・・・え?なんて?」


意味わかんないよ


梨花りか・・・。」

かすかに聞こえるお母さんの声


「先生!何でなの!?・・・嫌だよ!」


「梨花!止めなさい!先生が悪いんじゃないでしょう?」


そんなのわかってる

でも、理解できないよ


「当分」っていうのがどれくらいか私にはわかってる

1ヶ月や2ヶ月じゃない

1年?ううん、もっとかかるって事



「ありがとうございました・・・。」

お母さんがそう言って頭を軽く下げる


意識のない私を無理に連れて病院を後にする


私はまるで本当に魂が何処かへ行ってしまったように立ち尽くす


「梨花?」

かすかにお母さんの声が聞こえた

返事をする余裕などもちろん無い


「・・・大丈夫よ。梨花はまだ高校1年生だもの。

 来年も、再来年もあるわ。諦めないで、頑張りましょう?」


そんなの 無理

あたしがケガしてる間、他の子はもっともっと強くなる

そんな子に、休んでる私が勝てるわけないじゃない


「・・・ね?だからこれから・・・」

「お母さん!」


お母さんの言葉をさえぎって叫んだ


「私、バドミントン辞める・・・。」


「!?・・・梨花!あなた本当にそれでいいの?

 あんなにバドミントンが好きだったじゃない!

 それにあんなに一生懸命練習して・・・」


「いいの!・・・いいの・・・もう 決めたの・・・。」


ううん、よくない

辞めたくない

まだやりたい


「・・・本当に、それでいいの?」


「・・・うん。」


16歳夏-私は大好きなバドミントンを辞めた




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ