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第三話「楕円の外への受け流しと、尾張の喧嘩槍(完全勝利)」

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 第三話「楕円の外への受け流しと、尾張の喧嘩槍(完全勝利)」


「これで終わりですな! 5対5の宇宙の均衡(バランス)を崩したツケを、その身で支払うが良い! ――【アイオーン・グライド】!!」

 アルヴィンはお茶の型ですり足を踏み込み、自らの魔力波長が描き出す絶対防御の境界線――【最外殻の楕円(だえん)の陣の外側へ、敵の槍を完璧に受け流した】。これによって相手は防御する的を完全に絞れなくなり、完全無防備となった敵の胸元へ向けて、管から解き放たれた白銀の穂先が電光石火の如く突き刺さった!


「歴史を紐解けば、この管槍術は戦国末期に誕生し、江戸中期の元禄・宝永年間に津田権之丞信之が『尾張貫流槍術』を編み出し、他藩への門外不出の技(御留流)として保護されてきた至高の系譜! 江戸後期には強固な防具を着用してガチンコで突き合う激しさから『尾張の喧嘩槍』と恐れられ、明治の大日本武徳会の試合でもあまりの突きスピードに技の制限がかかったほどの絶対戦術なのですな! ガハハ!」


 ズガァァァァァン!!!! ――ドシャァァァアアアン!!!

 空間そのものが悲鳴を上げるほどの超極大爆音と共に、アルヴィンの放った一閃がオメガ・ヴォルカノスの肉体を完全に打ち破り、一撃で完全制滅(全クリア)した! 超越神は断末魔の悲鳴と共に絶命し、平原を覆っていた終焉の闇は分子レベルで完全に消滅した。これにて、十体すべての完全討伐、そして圧倒的な完全勝利の瞬間であった!


 戦いが完全に終わり、アストライア姫とイルミナス王子、そして狩人アルトスやコレットたち冒険してきた仲間(バディ)が集まると、テラスは大爆笑の渦(お祭り騒ぎ)に包まれた。

「キャハハハハッッ!! アルヴィン様、管の固定から楕円の外への受け流し、それに『尾張の喧嘩槍』の歴史まで、100万ドルの流体方程式より完璧な解説じゃん! 最高ーーーっっ!!」

「ふふ、アハハ! 本当に素敵だったわ、アルヴィン。これぞ私たちの【努力】と【友情】がもたらした、最高潮に明るいハッピーエンド(大団円)ね!」

 二人の左指のダイヤモンド・マリッジリング(結婚指輪)がピカピカと輝くなか、彼らの大冒険は、光輝く明日へとテンポよく、永久に進み続けていくのだった。

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