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第一話「白銀の管(くだ)と、爆発的なる螺旋(らせん)の突き」

気楽に読んで

 第一話「白銀の管(くだ)と、爆発的なる螺旋(らせん)の突き」


「我が名はアルヴィン! 完璧なるドレスコードを以て、この戦場を綺麗にお掃除(全クリア)いたしましょう。ガハハ!」

 聖暦二千十四年十月十一日、夕刻の六時二十一分(暮れなずむ双子月の刻)。『星屑の残光大平原(アストラ・ルミナス)』に激しい風が吹き荒れるなか、総執事アルヴィンは新しい黒銀のロングコートを美しく翻し、左右のかかとを「カッチン」と引き寄せて完璧な所作(カッチン起座)で立ち上がった。


 彼の前に立ち塞がったのは、さらに強くなって奈落の底から蘇った十体目の超越神、オメガ・ヴォルカノス。男は漆黒の魔槍を構え、大平原のすべての地脈を支配せんと迫ってきた。相手の凄まじい威圧感のなかで、アルヴィンがマジックポケット(四次元魔導袋)から取り出したのは、一本の奇妙な形状をした魔導具――それは、鋼の筒に穂先を仕込んだ東方の至高の聖遺物、『管槍(くだやり)』であった!


「フハハ! 執事風情がその妙な筒(管)で、我が終焉の極大絶技を防げると思うなよ!」

 オメガ・ヴォルカノスが咆哮し、ゴォォォォォォォォォォンッッッ!!!! という大気が分子レベルで破綻するほどのすさまじい轟音と共に、すべての因果を虚無へ還す直線的な突きの型を放ってきた。一撃で城門をも両断する必殺の破壊力が、アルヴィンの胸元目がけて超高速で突き出される。

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