玩具のチャちゃチャ〜〜〜!!!
「何してんの?」「うぁ!?ビックリさせんなよ嬢ちゃん」
俺は休みって奴を与えられ、ウッキウキで作業に没頭してたら、嬢ちゃんに突然話しかけられて驚いちまった。
気を取り直してもう一度机に向き直ると再び嬢ちゃんが
「何してんの?」「見りゃあ分かるだろ?」
聞いてきたが普段見慣れてるモンしか机の上には無え筈なのに、何が聞きてぇのか分からねぇでいると
「ゲビックぅ?...な・に・し・て・ん・の?...って、聞いてるんだけど」
「なんで怒ってんだよ?!休みの日は好きな事して良いんじゃなかったのかよ?!」
俺が嬢ちゃんから言われた事を確認すると
「作業は忘れてみんなで過ごしましょう♪とも言ったわよねぇ?」
「それはたまにじゃ無かったのかよ?!」「今日が初めてじゃない!」
ゴリ押しされた。どうやらみんな一緒に遊ばんといかんらしい。
「とりあえず、そのガラクタ片付けて」「ひでぇぜ嬢ちゃん。ガラクタじゃねぇよ」
そう言って片付け始めた俺の手を嬢ちゃんは突然握って止めた。
「コレ何?ゲビック」「んぁ?コレかぁ」
嬢ちゃんが気になって止めてきたのは、最近使ってなかった磁石だった。
「嬢ちゃんは磁石を知らねぇのかい?」
「知ってるわよ!でも(この世界に来てから)見たこと無かっただけ!」
へぇ〜...見たこと無くても磁石って言葉は知ってんだなぁ...
と感心してたら嬢ちゃんが
「表裏で色の違う磁石、沢山ある?」「?あぁ有るぜ。いくつ位欲しいんだ?」
「64個!だったと思うわ」「64!?えれぇハッキリと指定してきたな」
何かやりたい事があるのだろう。明確に必要な数の磁石を求めてきた。この磁石は親父が昔大量に仕入れたモンで、要らねぇっつうのに押し付けられた。
「数えるからちょっと待ってろ」
「分かったわ!クレア!磁石が丁度収まりそうな、線の入った鉄製のモノが無いか探して持って来て!」
「うえぇ〜〜〜〜〜〜?!そんなのありませんよぅ...」
結局作業場にあった鉄板に嬢ちゃんが、洗えば取れる染料でマス目を書いた。
「さぁ!みんなで遊びましょうか!」
そう言って【リバーシ】なる遊びが始まり...
「ぎゃあぁぁぁぁ!!!!くそぅ!?」「まだまだ私に勝とうなんて百年早いわ!」
「百年経ったら生きてねぇだろ」「言葉の綾よ!」
嬢ちゃんが強すぎる!まぁルールが簡単とは言え、この手の盤上遊戯は奥が深い。
何か定石のようなモンがある筈で
「ずりぃぜ!嬢ちゃん!なんか必勝法でもあるんだろ!?」
「お嬢様ズルいですぅ〜!」「ヤッパリ(必勝法)あるんかよ!?」
「負け犬の遠吠えだな。脳筋の貴様は必勝法自体あっても覚えれんだろう」
気付けばいつもの面子だけでなくそれ以外にも知れ渡り...
「ほぅ?これはまた面白い遊びを考えたようじゃな♪」
「後で母にも教えて下さいね♪」「母様♪ランシェもやりたい!」
このリバーシってやつが、まさか大流行するとは...この時はまだ思わなかったんだぜ。
最後の台詞の三人は上から順に
祖父 ヴェルノア=エンデ=クランドール
母 シェリア=クランドール
妹 エマ=ランシェ=クランドール
です。(居ないと思いますがこの作品しか読んでない方への捕捉です)
読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)
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