おいおいマジかよ!
「ゲビック!とうとう軍に正式採用されたわ!」
嬢ちゃんが興奮気味にやって来て、またもや恐ろしい事を口にした。
「な、何がですかい?」
おっかなびっくりしながらも、何とか俺は聞き返す事が出来た。
「軍用車両よ!装甲車として即採用されたわ!」
「そ、そうですかい」
「嬉しくなさそうね...開発者として、かなりの金額がアナタ宛に届くわよ?」
嬢ちゃんの報告に気の無い返事をしてしまったせいで、俺は雇い主に訝しむように眉を寄せ顔を覗き込まれてしまう。
「い、いやぁ...ここで生活するようになってから、一度も金を使ってなくてなぁ...」
頭を掻きながら誤魔化すように言った俺の一言に、嬢ちゃんは思い切り目を見開き驚いた。
「ごめんなさい!?私ったらゲビックに、一度もお休みを与えて無かったわ!」
俺は嬢ちゃんの言う【お休み】が何なのか、イマイチ分からず聞き返しちまった。
「お休み?」「休暇の事よ!アナタ、ドール家に来て何もせずノンビリ過ごした事ある?」「ノンビリ作業した時もあれば、馬車馬のように働いた日もあったぜ?」「働かず、作業しなかった日はあったのか聞いてるのよ!?」
ここで俺は嬢ちゃんの言う【お休み】の意味を理解したが
「丸一日作業しない日なんて必要無いぜ?!勘が鈍っちまう!」
そんなモンは要らないと突っぱねた。だが嬢ちゃんは
「ゲビック?アナタ旅をしてた時はどうしてたの?物作りしながら移動なんて、出来ないでしょ?」
ここに来る前の事を聞いてきた。俺が野営の準備や宿で部屋をとった後に手持ちの物品を手入れしたり、手直しする事で錬金鍛冶師としての技能を維持していると言った瞬間
「ソレよ!お休みの日は日中好きな事して遊ぶなり、買い物したりして過ごして...寝る前だけ普段通りにすれば良いのよ!」
嬢ちゃんは両肘を曲げて鼻を鳴らした。俺がそんなモン要らねぇと言おうとしたら
「これは決定事項よ!私たちの休暇と合わせて、たまには一緒に過ごしましょうね♪」
笑顔で拒否されちまった。やれやれと思いつつも実際は...
ハメを外して息抜きするのが楽しみになるとは思わなかったぜ。
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