その95
その後も続けて捌いていったが、結局は最初に取れたあの極小魔石以外には成果はなかった。
「まぁ、こんなもんだよな」
「小型の中でもさらに小せぇのばかりだから、あるだけでも儲けもんよ。にしても、外界人ってのは最初からモンスター用の武器を持ってんのか」
「そうっぽいな」
当たり前のように捌いていたが、魔魚用の道具やらがあるんだからナイフもそうであるべきだよな…ただまぁ、普通に初期装備だから壊れないってだけかもしれんが。面白いことに研ぐ必要もなさそうな感じなんだよ。
「そうっぽいって、神々から何か聞いてねぇの?」
「こんなナイフのことまで説明してくれると思うか?時間がかかって仕方ねぇだろ」
「それもそうか…ああ、査定は終わったぜ?札をそのままあっちの受付に持っていけばすぐに報酬を受け取れる筈だ」
「おう、捌いたのを洗って綺麗にしたら向かうわ」
っと、そうだ。重要なことを確認し忘れていたのを思い出したぞ。
「なぁ、釣り具とかを手入れする場所あるか?」
「手入れ?どこか傷みでもしたのか」
「いんや、海水が乾燥してかたまったら嫌なんで洗いたいだけだ」
「そんくらいならここでやって構わんぞ。ほれ、あっちにタオルやらもあるから自由に使ってくれや」
「そうか?なら遠慮なく使わさせてもらうぜ」
「おう、俺はもう仕事もなさそう何で戻るわ」
そういって受付に戻っていくロインに礼を言いつつ、サビキ釣りで使った釣り具と手釣りで使った仕掛け達を取り出して軽く点検する。ふむ、手釣りで使ったブラクリの色が剝がれてるな…ハタとのファイト中に少しガリったかね。
「仕掛けが傷むのはどうにもならんか」
さて、早速手間のかかるリールからやって行くとしますかね。まず海水というか塩が付いているのを綺麗にするためには、リールのガイドをしっかりと締める。これを忘れるとマジで後悔するんで2度3度確認しておくことをお勧めするぜ。んで水が内部に入らなくなったところで加工台の蛇口を捻って――シャワータイプに切り替えが出来るやつなんで楽でいい。加工道具の洗浄に便利だからかね?――リール全体に流水を当てていく…この時にラインスプールを前方に動かしておくと洗いやすいぞ。全体を軽く流したら次は部分ごとに綺麗にしていく。
「と言っても、まだ1回しか使っていないんでやる必要性が気になるところだが」
それでも、やらないよりはマシだろうしやって行くぞ。油断するとガリガリの塩が固着しているってのは結構あることだからな!
釣り具洗浄は次回に続きます!実際に洗うのはかなり重要なことなのです…
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