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その91

 その後も餌を籠に入れて海に落とし込む度に反応があり、バンバン釣れて行った……面白いことに基本的な魚種が固定でもされてんのか鯵と(イワシ)系ばかり釣れやがった。ただ、ちっさいカサゴが釣れたりもしたんで中々に楽しめたぞ――――危うくまたグローブにカサゴの棘を刺すところだったがな。


「こんぐらい釣れれば十分か」

 狙いの豆鯵サイズが20数匹で小鯵が8匹、更にカタクチイワシっぽいのが30匹数匹と小鯖が5匹。慣らしみたいなもんだったんだが、割と楽しくて餌が無くなるまで続けていたらこうなった。お蔭でバケツの中がイワシと小鯖でギッシリだぜ…一応依頼の豆鯵やらはまた木箱に入れてある。これから内臓を取ることを考えると若干面倒だが、そんだけ大量に取れた喜びの消費みたいなもんだと思おう。


「いや、どうせならこのまま加工場に持ち込むってのもありか」

 悪くない考えだな?この漁港で内臓取りなんざしていてたらこの暑さと日射で余計に疲れるし、氷も溶けちまう。それに魚自体も傷んじまうんだから早いところ冷えた暗所に運んだ方が良いに決まってる。つか加工場って名前なんだからギルド員が内蔵処理をしたりするのも織り込み済みかもしれん…行ってみて聞いたら分かるか。


「そうと決まれば善は急げだ」

 手早くサビキ仕掛けを外し、ロッドに通していたラインも巻き取って回収する。ああ、どうせなら加工場でシャワーやらを借りられねぇかな?時間経過がないマジックバッグに仕舞えるとはいえ、付着した海水は取り出して使うたびに付くししみ込んでいくだろうから間違いなく痛む。ただ、固まっている塩や砂を手早く溶かして流したいからって温水で洗うのは絶対にやめておけよ。ロッドやらはまだ滑りが悪くなるぐらいで済むが、リールの場合はローラーやらに塗り込んであるグリスが全部落ちて使い物にならなくなる。


「メンテナンスはこまめにって言うが、こまめすぎるのも考え物ってな」

 よし、バケツも仕舞ってと。これで忘れ物はないな!早速このクソ暑い漁港から脱出してギルドに戻るとしよう。


 ザザッ


 ”っち!ただ爺が突っ立てるだけかよ!”

 ”だから言ったじゃん。漁港であの光景はあり得ないって”

 ”ああもう!次行くぞ次!”


 ダッ!


「……まぁ、元気があるのは悪いことじゃないか」

 が、一度立ち止まって周囲をちゃんと見た方が良いと思うんだがねぇ。

漁港の現地民からは白けた目を向けられていたりする……このプレイヤー問題は近いうちに解消となっています。


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