その81
ギリッギリだが支払えて安心したぜ…まぁVIP会員じゃなけりゃオーバーしてんだけどな!割引が効くってなったら限界まで詰め込もうとする、この貧乏根性は何とかしたいもんだぜ。
「思ったより重い買い物になっちまったか」
「まぁ、ゴンザさんが購入した子たちは全部魔魚用の加工がされていますからねー。相対的にお値段も上がってしまうのは仕方がないというか…」
「ん?勘違いしてるみたいだが、値段に文句を言ってるわけじゃねぇんだ」
むしろきちんと吟味したうえでの購入だから満足しているぞ。俺以外に客がいないってのも有るだろうが、道具の説明が出来る奴が横についていて説明をしてくれつつ、セットやらで安くなっているのを優先して紹介してくれるっつー素晴らしいサービスもしてくれたからな。多少は物を知っているとはいえ、道具自体はゲーム内の素材を使われてんだからこっちじゃ初心者と同じようなもんだ。
「専門の知識を持ってる店員の案内ってのは結構助かったぞ」
「それでしたら良かったです!」
「おう、また金が纏まったら買いに来るわ」
「かしこまりました!またのご利用をお持ちしております!」
購入した商品をマジックバッグに詰め込んで、道具屋を後に――っとそうだ。
「お前さん」
「はい?もしや買い忘れがありましたか?」
「いんやそっちじゃない。メインストリートの店のやつらはまだいいが、ギルドの受付とかにギルネットたちを囃し立てるのはやめとけよ…流石にシキルの嬢ちゃんに気づかれるぞ」
「………あははは!そんなことするわけないじゃないですか!私は純粋にシキルちゃんを応援しているだけですから!」
「ならいいんだが」
言いたいこと言い終わったんで、くるりと後ろを向いて改めて道具屋を後にする。お気をつけてーと手を振っている気配を感じるが。
「ボソボソ(おかしいですね?頭の中で考えたプランだったのにゴンゾさんにバレているとは…これは計画を変更しないと)」
んなことを言っているのも聞こえてきた。顔に感情を出さないってこと自体は出来ているんだが、油断して考えが小言として出ちまってるんだよな……まぁ後ろ暗いことはしないだろうし構いはせんがよ。
「さぁて、色々と買っちまったしまた稼がんとな」
ゲームだからと言って買いすぎちまったよ…
純粋(色は決めないものとする)。
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