その67
何で200ミールぐらいで足りると思ってんだこいつは。いや2杯だから400か…ってんなことはどうでもいいんだ。
「少なくとも万ぐらいは持っとけ」
「そんなに必要か?」
「あたりめぇだろ。仕事の話だぞ?その後に必要なもんを買ったりとかあるだろうが…流石に残ってるだろうな?」
「おう、備えは大事だってシキルに言われてるからな!お蔭でギルドカードの金も払えたぜ!」
「不測の事態過ぎんだよそれは」
”まぁ兄貴ですんで…”
”前にここのテーブルも割ってたよなぁ”
力が制御できないバケモンかこいつは?確かに筋肉量は多いし考え方も脳筋だが。
「まぁ金が残ってんなら良い…今回はいいからまた今度奢ってくれや」
「おう!アドバイス助かるぜ……ついでと言っちゃなんだが、いい店とか知らねえか?」
「まだこっちに来て初日の俺に聞くか、それ?」
「いやぁおっちゃん色々と教えてくれっからよ!もしかしたらそれも行けんじゃなぇかと思ってな!」
調子のいい奴だなおい。まぁ今回は非常に都合がいい…どうやって自然に持っていくか考えていたところに、本人から聞いてきてくれたんだからな。
「一応いけなくはねぇな」
「マジか!?」
”流石ゴンゾのおじき!”
”出来たら雰囲気もいい店でおねげぇします!”
ちゃっかりと注文が増えたな…ハッキリ部下の船員が言ってるのに気にしてもいねぇな、コイツ。まぁシキルの嬢ちゃんから相談を受けている奴が選んだ店だし、そこらへんも問題なくクリアしてるだろう。
「これなんだがな」
「ん?地図か?」
「おう、道具屋のリールに根魚の依頼をやってほしいって頼まれた時に渡されたんだ。んでこの地図にある…この店だな」
書かれてんのは【デザート以外にもピザなども扱っている比較的リーズナブルなお店!個室もあるため相談事とかの際におススメ!】ってあるカフェっつーかレストランみたいな店だ。おあつらえ向きに相談事になんて書かれていやがるし、リールのやつもこれを勧めろって催促してたんだろう…ギルネットには嬉しいリーズナブルって言葉も書かれてるしな。
「ここは…フランネール?お前ら分かるか?」
”場所的に市場通りの真ん中を横に逸れた店っすね”
”あれじゃねぇ?ちょい前に出来た花がめっちゃ飾られてる店”
「あそこか!あれ飯屋だったのかよ…花屋と勘違いしてたぜ」
どうやら心当たりがある用だ。
「場所がわかるなら問題ねぇな」
「ああ!早速シキルに伝えに行く「まてまて」…なんだ?」
「せめてギルドを出た後にしとけ―――これよりも面倒なことになるぞ?」
俺が周囲を見ると、聞き耳を立てているつもりの奴らが群がっていた……ほぼ真横にまで来てんじゃねぇよ。
野次馬根性。
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