その46
まさかの親父ギャグ称号を手に入れてしまったことを嘆きながら、ハタをタイドプールの中で少しずつ揺らして血を抜き少し放置する。後は自然と抜けるのを待たんといかんからな。
「まぁ称号の名前はもう気にせんでおこう」
効果自体はかなり有用なものではあるからな。ドワーフの器用度がさらに上がっていなしたりするのが更に上手くなりそうな予感だ…腕が短いから手釣りじゃ限度があるけどな!おかげで動きまくる羽目になったぜ。
「まだお天道様は高いが、もう少し磯を見たら依頼のもんをギルドに届けて今日はやめにすっかね」
初日だってのに情報が多すぎんだよ。称号にスキル、魚の荷運びにギルド前の迷惑プレイヤーだろ?そんでギルネットとシキルの嬢ちゃんの恋路と来たもんだ――半分以上俺が首突っ込んだやつだな。疲れた犯人は俺自身だったか。
「ま、それでも楽しめてんだし構わんがな。流石にこれ以上の問題はそうそう起きんだろうし大丈夫だろ」
フラグじゃないからな?今の発言で強制的に面倒なイベントとか起こすんじゃないぞ運営!
「ハタの血抜きも無事終了だ。こいつも根魚だし報酬は高くなりそうだ」
正直俺自身が食いたいぜ?ただ今は金欠も金欠だし道具も揃えたい。となればこの高級魚は売りに出した方が間違いなく良い!……1切れでもいいから食いてえなぁ。
「売れなくなりそうなんでしないがな」
さてさて、折角つ抜きが出来たわけなんで写真でも撮っておきたいもんだが…スクショはどこにあんだ?
「オプション…違う。ステータスも違うし、運営のアナウンスでもない」
つか運営のアナウンスに何で猫の生活情報なんざあんだ?誰が欲しいんだよ…いや結構反応多いな。
なになに名前はコードで好物はマグロの缶詰か、魚好きとは馬が合うじゃねぇか。そんでこの猫が会社に居つくようになってからゲームのバグが激減したのか……コードってプログラミングから名付けたのかよ。
おーおー、専用の小屋に作業机の各所に猫用のベッドとは愛されてんなぁ――うん?今引っ掛かれていたのはこのゲーム会社の社長なんじゃ。
「いやそんなのはどうでもいいんだ」
今はスクショだスクショ。全く、取り敢えず猫には通知を付けておいて調べなおすぞ。
「ただ後は掲示板ぐらいしかないが……あったな」
あったが、なんで投稿添付だけなんだよ。
会社で飼う宣言したのは社長。きちんと社員のアレルギー検査も行った上での決行でしたが、コードを病院に連れて行くのも社長なので抱えようとすると暴れられる。
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