その42
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グゥンッ!
「うおっと!?光なんか気にしてる場合じゃねぇな!」
突然光りだしたラインに呆然としていると、掛かった魚が今日一番の引きを繰り出し腕が引っ張られた。ちょいとラインが持っていかれちまったがまだ岩場に潜られるレベルじゃなさそうだな…にしてもグローブをしておいて良かったぜ。今の引きは下手すりゃ掌がスパッといくようなやつだったぞ?
ボウッ
……また光ってやがるな。一体何なんだこれは?
ググッ!ゴン!
「成程な!強い引きの時に光るってわけか!分かりやすくていいじゃねぇか…見えない楽しみってのもあるけどな!」
そこはまぁゲームってことで仕方がないか…ただカサゴやベラの時に光りはしなかったが何の違いだ?サイズか?
<ラインに込められた魔力が減少いたしました。これより使用者の魔力を消費いたします>
「魔力の消費……コイツが魔魚ってやつか!」
そういや釣具屋の店員が中型の魔魚がこの磯には居るって言ってたな…ラインが光ってるのはそれが原因か。つーか魔魚用付与がされてるって魔力を伝えられるようにしてあるって事かよ…確かに高いのも納得……出来んな。差がありすぎんだよ差が!
「にしてもやめにしようと思った所でこの場所の本命がやってくるとか、タイミングが狙ってるとしか思えんぞ」
俺からすりゃ最高だがな!こういう何となくで投げたときにかかるってのはテンションが上がるもんよ。例えそれが疲れそうな大物だったとしてもな!
グッ、ググッ
「おおっと、威勢がいいな……ただそう簡単には切れんぞこのラインは」
なんせわざわざちょい太めの3号にしてんだからな!正直ポリエチレン系のPEラインみたいなのを買ってラインにして、こいつをハリスにすればさらに重さに耐性もできたんだが…金がないんで仕方ねぇ!スレには耐性がありそうだが、突然の強い引きでの衝撃を注意しながら旨い事力を逃がすしかない!
「それでも魔物の糸を研究したってんだからリアルよりは強度があんだろ……何が何でも逃がさねぇぞ」
ゆっくりとではあるがラインを手繰り寄せ、暴れる魚を腕の動きや移動しながらいなしつつこちらに近づけていく――そして魚影がこちらに見えた。
<魔力の残量が残り半分となります>
ついでにこっちの限界も見えてきたな…
ギリギリの状況。
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