表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/56

その40

 バシャン!


「おおー!こりゃいいサイズのベラじゃねえか」

 あの後小さいながらに暴れるカサゴを針から外すのに苦戦したり、途中で小型のフグが釣れまくる地獄が発生したりはしたが順調に根魚を釣り上げていった。そろそろ潮止まり――潮の満ち引きが止む30分から1時間ぐらいの時間だ――になるタイミングじゃないかと思った所で今日一番の引きがやってきたんで、ラインが切られんように最初は力強く合わせて潜り込みを防いだ後に多少ゆっくりと抜き上げたら、コイツが釣れた。


「30は越えてんじゃねえかね?」

 ってなると取れる身の量も多くなるだろう…根魚は成長するのが遅いしこのサイズのが釣れるのは嬉しいもんだ……ベラの成長は結構種類で幅があるけどな。

「ただこれを依頼で渡すのはちょっとなぁ…高くはなりそうだが」

 ギルドで一度見せてどれぐらいになるか聞いてからの方がいいかもしれん。幸いにも他にも根魚は連れてるんでね。

「今んところ、カサゴ系が5匹にベラ系がこいつを含めて4匹か」

 凹みの中で動く魚たちを確認するが釣果としてはまずまずって感じだし、ベラでもこの種類は根魚の扱いになるらしく依頼の数は達成している。欲を言えば10匹でつ抜けは達成したいが、潮が満ちる前に釣れた奴らを〆て血抜きを済ませたいんで、この場所での釣りはやめにすっかね…波で魚を持っていかれたら事なんでな。


 一度魚たちを磯がねを利用して外に出し、カサゴたちのトゲに刺さらないように注意しながらナイフで脳天を刺していく…数があるんで流れでやって行くしかないか。更に動きが鈍くなった奴らの(エラ)蓋を掴んでナイフを入れ中骨に沿うようにある血管を切り、尾鰭の根本付近の血管も同じように切る。言っちまえば活締めって方法だな。

「これで1尾上がりっと」

 そのまま先ほどの窪みに入れ作業を再開させる。正直中型ぐらいでなおかつ白身のやつらにこの作業は要るのかって話になるが、まぁ気分だ気分。それに生きている状態だと何故かマジックバッグに仕舞えないみたいなんでな……貝類にカメノテはそのままでいけんのに謎だ。


「うぉっと!……刺さってねぇな?」

 反射的に動いたカサゴの背鰭がグローブに当たったが、幸い頑丈なものなようで表面に傷すら付かなかった。このグローブ手を動かしやすいってのにこの頑丈さは欲しくなるな――間違いなく高いだろうが。

「せめてこのレンタルの間だけは恩恵を享受しておくとするか。ついでに余計なことを考えるのはやめにしよう」

 グローブは頑丈でもその先の腕は初期の防御皆無初期服なんでね…早いとこ金集めて装備買わんと。

良い装備は高い。


ブックマークや評価を頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ