その31
「俺もこの後で謝っといた方がいいかねぇ」
「いえ!ギルが勝手にやったことですので」
そう言うが副ギルマスに会ったら何か言っておいた方がいいだろうな…言っちまえば面倒で余計な仕事を増やしちまったわけだし。知らなかったとはいえ悪いことをしたのなら謝った方が心証がいいだろ?ただまぁこの場では流しておいた方が無難だな…嬢ちゃんが委縮しちまう。
「そんならそろそろ磯に行って依頼を済ませに行くとするか。ペルセベスは明日までには納めるんでギルドで確認してくれよ」
「はい!お待ちしています!」
「んじゃまた漁港で会えたら会おうや。お前らもな」
”ゴンゾのおじき!お気をつけて!”
首を向けて船員たちにそういうと、その場にいた船員が頭を下げながら声を張り上げた。
「……悪い気はせんが、やからの首領みたいな気分にもなるな」
なぁ?とシキルを見ると
「あははは…」
苦笑いを浮かべるしかないようだった。
改めてシキルに頑張れよと声をかけ、市場を後にしたゴンゾは地図を確認しながら目的の磯に向かい歩いていた。
「何でこのゲームはマップの表示が最初からないんだか…」
ネタバレにならない程度に情報漁りをした際に、行動によってスキルやらが解放されるゲームだってのは分かったが、まさかマップさえも解放タイプだとは思わなかったぜ…確かに昔から一部のゲームはアイテムに地図があったりそもそも無かったりしたがな?
「せめてこの港町周辺だけでも表示できんもんか。いちいち確認するのが面倒で仕方がない」
<所持している地図の情報を使い周辺環境を更新したしますか?>
――出てきたな。まさかの地図所持での更新方式かよ。
「取り敢えずはいっと。おぉ、一瞬でマップが出来たな」
つーか元々実装されてるのが解放される方式だから早いのか。どれどれ……俺が持っている地図よりは広いか?この港町だけじゃなくて周辺のフィールドも同時に解放された感じっぽいな。
「隣町がギリギリ確認できるぐらいの解放と…上手い具合の調整だな」
先ずは町を歩いて交流したりギルドで依頼を受けたりして地図を入手するって感じだろうな。引き延ばしと言えばそうだが、このゲームは最前線組ってやつらも敵を倒して次に進むってより探索を楽しくって方針のが多いそうだし、これで良いのかもしれんな。
「ただまぁ、店員のオススメスポットを光らせる機能はいらんな」
面白いものが見れるってのなら良いんだが――説明見る限り殆どスイーツ店じゃねぇか。
今更なのですが、水産ギルド内のとある釣具屋支店員であるリールの性別は未定です。
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