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28/56

その28

総合評価2000超え及び月間SFVRランキング5位ありがとうございます!!

「まぁなんだ…色々と頑張れ」

「?船員たちのバカ騒ぎは今に始まったことじゃないので慣れてはいますけど…ありがとうございます」

 そういう意味で言ったわけじゃねぇんだけど、そっちでも苦労はしてるだろうしいいか。どうもこの体は聴覚も割といいし、走るのはマジで遅いが十分なメリットがあるな。リアルの聴覚はまだ大丈夫だが、そのうち遠くなるのかねぇ…モスキート音?とっくの昔に聞こえねぇよ!


「さて、ギルネットの話によりゃ俺の木箱もこの倉庫に運ばれてるかもしれんて事だったんだが。あの箱達か?」

 ゴンゾが指を差す先には、さまざまな魚が市場に並ぶようなトロ箱――中型ぐらいの魚を入れる浅めの木箱のことだ――に氷とともに納められており、おじき用と書かれた木片が立て掛けられていた。もしやあの木箱の中身も分別しておいてくれたのか?

「勝手に運んでしまうのはどうかとは思ったんですけど、魚が傷んでしまうのは渡す身としては許容できなかったものですから…一応漁港にいる釣り人に漁船に来るゴンゾって方が居たら地図を渡してほしいって頼んでおきましたけど」

「俺も良い状態で使いたいからその気遣いはありがたいな。ただギルドの後にそのまま来ちまったけど大丈夫か?」

「もしかしたらそうなるかもしれないと思って2、3時間来なかったら処分して欲しいと伝えてありますので大丈夫です!」

 しっかりしてやがる。こりゃ確かに会計やらを頼まれるのは分かる気がする…それでも負担は大分多い気がするがな。


「なら仕舞わせてもらうとするか。箱はどうすりゃいいんだ」

「良かったらそのまま受け取ってください。うちではあまり使わない大きさでして」

「そういうことなら受け取っとくわ。ギルドでの納品に使えそうだしな」

 1つずつ確認しながらマジックバッグに仕舞う。アナゴにハモやスズキと魚種が豊富だしこりゃ海鮮丼を作ってみるのもありか?ただ醤油があるかわからんか…そもそもここらで生食は忌避されるかもしれんな。漁港が多い場所っぽいし大丈夫かもしれんが。


「うし、これで全部だな」

「やはりマジックバッグは便利ですね…今回のような事態のために小型のだけでも新しく購入しておくべきでしょうか」

「何かあったのか」

「お恥ずかしい話なのですが、フロートという魔法で物を持ち上げることのできる船員が全員重度の風邪を引いてしまいまして。少しの間ならばと人力での荷下ろしをしていたのですが」

「でかい獲物があると応援を呼んだりで余計な金がかかるか」

漁港にクレーンがない理由はそれか。魔法で運べちまうんなら潮風でガタが来ちまったりするもんはいらんわな…今は人にガタが来ちまってるが。


「そうなんです!しかもギルネットはカードを盾にして再発行ですし…早いうちに何とかしなければ」

「取り敢えずギルネットの小遣い減らしたらどうだ。そうすりゃバカ騒ぎの宴会は減るだろうし、ギルドカードももうちょい大切に扱うだろ」

「……いいかもしれませんね」

 一考の余地ありというよりはメモを確認してどこを減らすか考え始めたな。



「良くねぇよ!?シキル!その計算する手を止めろー!」

 ”兄貴ー!ピックがずれますって!”

ギルネットの財布が危機。


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