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その10

一先ずここまで!これ以降は20話までは毎日投稿をしていきます…まだ出来ていないので頑張らねば。

 水産ギルドに着き中に入ろうとしたところでタイミングが良いのか悪いのかこんなのを見る事になるとはなとゴンゾが苦笑した顔でギルネットを見ると、何とも言えない顔で吹っ飛んだ少年を見つめていた。

「なんつーか、またこいつかって顔してんな?」

「まぁな。最近やってきてはギルドの売り物が不良品だって文句ばっか言いやがるんだ」

 成程、俗にいうクレーマーってやつか。リアルでも割といるよなぁ。


「もう許せねぇ!」

 更に怒りった少年がドアに向かっていくが

 ガチャガチャ!

「おい!何で開かねぇんだよ!?」

 どうやら締め切られでもしたのかギルドに入れなくなってしまったようだ。


「ふざけんな!金返しやがれクソ野郎ども!」

 相当気が立っているのか閉まったドアを何度も殴るように叩きだす。

「おいおい…そこのやつ!ギルドに何しやがる!」

 流石に傷がつくような行為は許容できないのか、ギルネットが駆け出しドアを叩く少年の首元を引っ張り叩くのを止めさせた。


「あ!?……なんだNPCじゃねぇか邪魔すんな!」

「さっきから現地民現地民うるせぇな。ここにいるやつらは基本そうだろうが…やけにムカつく気もするがな」

 おっと、NPCって言い方は自動的に変換されてんのか。ギルネットの不快そうな顔から見るにあんま良い言い方じゃなさそうだ…まぁここを通るまでに会ったやつらを見りゃ高度なAIを使ってんだろうしNGワードやらは簡単に組み込めるだろう。俺も発言に気を付けなくちゃならんか……ハラスメントは細分化されすぎててむずいんだよなぁ。


「放しやがれ!」

「そういわれて離す奴が居るかよ…うちのギルドを傷つける奴なんか特にな」

「このクソギルドのNPCかよ!……おい、そこのドワーフのじじい!」

「あ?俺か?」

 突然話を振られ面倒そうに聞き返すゴンゾ。


「そうだよ!お前プレイヤーだろ?」

「あー、一応外界人だな」

「外界人…プレイヤーの設定の事キチンと守ってんのかよ。めんどくせー」

 おいおい、人に話しかけておいてその言い草はなんだ…


「まぁいいや、早く俺をこのクソNPCから助けてくれよ!」

「口の減らねぇ奴だな…」

 ギルネットのイラつきが増したのか、更にグイっと持ち上げられる少年。

「ぐぇっ!?…ほら!この暴力やろうから早く救って「嫌に決まってんだろ」……はぁ?」


「だから嫌に決まってんだろ。なんで知り合ったやつに暴言を吐くような初対面のアホを助けにゃならん?」

 そう冷ややかな目を携えながらゴンゾは言い放った。

ざまぁって難しい。


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