~4~ お昼休み
勇気を振り絞ってお昼に誘った、その日から、、
なんと、ほぼ毎日一緒にお昼を食べている。
流石に話すのも慣れてきたけど、、、、、
「西城さんさ、いっつもパンじゃん?お腹空かない~?」
「、ん、ん~。そうだなあ、あんまり動かないから、、。」
「体育取ってない感じだ!部活もやってないって言ってたもんな~。」
そう、まだ西城さんのまま。
というか、生徒会長であること、特待生ということも全部言えていない、、、、。
でも、彼は一般科だと思ったから、こうやって話してくれているし、友達になれた。
多分、バレたら友達でいられないのだと思う。
そう思うと、「西城」のまま一般科のふりをするしかないと思ってしまう。
「大海くんは部活やってないんだっけ、?」
「そうなんだよ、バイトばっかり。うち、すごい貧乏なんだよね~。」
ここ数日、一緒にお昼を食べている中で気づいたけど、彼は、自分の家庭のこと明るく話してくれる。
この学園に一般科として入学しているということは、学費はかからないはず。それでもバイトを沢山しているということは、家が大変なのだろう。妹がいて、面倒を全て彼が見ているという話も聞いた。
それでも、明るくて、友達も多い。一般科の彼から見たら、他に友達もいないひとりぼっちの私にも優しくて、こうして一緒にお昼も食べてくれる。そんな自分と違う彼に憧れるようになっていった。
「な、なにか力になれることがあったら言ってね、、!私部活もしてないから、暇だし、、、」
「心配してくれるだけですごい嬉しいよ、ありがとう!」
ブーブーブー
「電話だ、ちょっと出るね。」
言うだけ言ってみたけれど、そんな力になれることなんて、無いよね、、、、
というか、彼にお願いされるような信頼関係はまだ築けていないんだろうな。
電話に出ている彼を横目で見ながら、パンを食べ進めていた。
彼に教えてもらって、購買のおすすめパンを順番に買っている。
今日はクリームパンだ。思ったよりクリームが沢山入っていて、これは美味、
「えっ、今日お迎え夕方ですか!!???!!!」
彼が大きな声を出して、ビクついてしまった。
彼は隣で謝る仕草をしている。どんな時でも人のことをよく見ているんだなぁ。
あ、電話が終わったみたい。
「ど、どうしたの?」
「ごめんね大きい声出して。ん~実はさ、妹のお迎え時間を勘違いしちゃってて、今日お迎えの時間にバイト入れちゃったんだよね。いや~ミスったなぁ。」
「そうだったんだ、、。バイト先に遅れるって連絡入れる?」
「それがね、うちのバイト先の店長が、短時間だと入らなくていいって言いがちな人なんだよね。人が足りていない職場でもないからさ~。間に合うか、?お迎え行って、家まで帰って、ご飯食べさせて、、、、ってやっぱ無理だな。でも休むと今月あれがあるから足りないし、いやでも、んんん~。」
「あ!あの!お、お迎え!、わ、私が行こうか、?」
「ええ!、いや、でも、え、結構本当に困ってて、本気にしちゃうんだけど、い、いいのかな、?」
「ま、任せて!私部活はしてないっていったでしょ、全然大丈夫!」
勢いで言ってみたけど、これ結構踏み入ったことしちゃったかな。
けど、本当に困ってたし、力になりたいって思ったんだもん。




