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サクーシャが選ぶ 地雷展開テンプレ10選

作者: 粘々寝


 数々の創作物を見て来たサクーシャがお話の途中で出てきたらHAHAHA……これは……うん、と苦笑してしまうような個人的に地雷だと思うテンプレパターンについて述べようと思う。


 ※あくまで個人の感想です。


以下目次


①家族ごっこ

②おつかい消化クエスト

③世界認知の歪みと有能風無能系主人公

④主人公の関わらないお話

⑤イエスウーマンズ

⑥胸くそ×胸くそ×胸くそ×胸くそ&ビターバッドエンド(ご都合悪い主義)

⑦成長しない

⑧オールワンパターン

⑨やらかし? 知らんな

⑩主人王にとって都合の悪いモノを全部脇役に処理させる



1.家族ごっこ


 サクーシャの数少ない人生経験上、5,6回程家族ごっこを取り扱った作品を見かけたわけだが、この展開がねじ込まれてから"つまらなくなった"な。と感じてしまった。


 その問題の大部分を占めるのが、家族として構成されたヒロイン&ロリキャラのレギュラー化及び、勝ちヒロイン化である。


 作品の中に魅力のあるヒロインが沢山いたとしよう。密かに応援しているヒロインも居たとしよう。でも、"家族ごっこ"をやられてしまうと他のヒロインは強制的に一歩引いた位置に立たされてしまうのだ。


 しかも、なんか記憶がなくて「パパ」「ママ」「お父さん」「お母さん」をひたすら連呼して甘えるロリキャラもセットで登場し、何気ない"日常回"が長々と描写されることになる。そして、その後にロリキャラが何らかの事件に巻き込まれてパパとママに悲しみをもたらす所までがセットだ。


 さて、問題です。その間他のヒロインたちや魅力あるサブキャラ達の出番がなくなります。ロリキャラはトラブルや事件をもたらし守られるばかりのお荷物になりがちです。


 そうすると、「せや、子供役のロリキャラに何か特別なキー能力付与したろ」と設定を盛りたくなってくるかもしれません。やめた方がいいです。"家族ごっこ組を主軸"にした話しかかけなくなります。


 もし記憶喪失で「パパママ」連呼ロリキャラが嫌いだったり、家族ごっこのペアヒロインが嫌いな人達は全員ドロップアウトします。はい。ちなみにサクーシャはロリキャラは好きだけど「パパママ」を連呼するだけのお荷物ロリキャラはあんまり好きではありません。はい、個人の感想です。


 もし、家族ごっこに一歩踏み込んでしまったのならば、早々に本当の親御さんを用意してあげる方が今後の展開が面白くなると思います。はい、個人の感想です。


2.おつかい消化クエスト


 パーティメンバーが持っている能力に対し、あまりにもしょぼい試練ばかり与えてると非常に退屈です。例えば、竜殺しの英雄に延々とレベル1のゴブリン狩りさせても仕方ありません。同様に、竜殺しの英雄に対して延々と竜殺しばかりさせてもいけません。


 竜殺しができるんですから異界の神討伐くらい次の試練として与えて下さい。その上で倒してください。はい。


 これをよくある別の例えにするなら、いい歳としたおっさんが小学生相手にイキリ倒すような話です。人生経験豊富でいい歳してるはずのおっさんが何故か学校に入って魔力測定装置を加減もできずに破壊して「おれなんかやっちゃいましたか?(キョトン」とかやられてしまうと共感性羞恥心を激しく刺激されませんか? サクーシャはされます。ええ、個人の感想です。


 ハラハラもドキドキもしない分かりきった出来レース。それがおつかい消化クエストです。


 原則として、余程の事が無い限り、"前にやった話"より明らかにショボイ規模の敵を出してはいけません。出したとしても長々と尺をとってはいけません。水戸黄門がやりたいのでなければ瞬殺するか省略した方が無難です。



3.世界認知の歪みと有能風無能系主人公

 主人公と読者は一心同体です。ですが、読者はある意味"神"の視点でも物語をみます。そして、神と主人公もある意味一心同体です。つまり神と主人公と読者は三位一体なのです。ここに不協和が生じると読者は主人公と切り離されてしまうのです。


 そうして生まれるのが有能風無能系主人公である。神の用意した地の文では主人公は有能と言います。登場キャラも主人公を有能と言います。でも、神と等しい存在である読者はコイツら馬鹿だろと思ってます。


 といった滑稽な図を産んではいけません。一部例外があって、真の創造神である作者がこれを想定してわざとギャグに昇華した上でやっているのなら問題はないかもしれません。


 まぁ、大抵作者側は無自覚にやってるので嘲笑されることによって笑いをとるシュールギャグです。はい。悲しい話です。


4.主人公の関わらない話


 脇役ばかりに延々と尺をとって主人公が出なくなるというパターン。前述でも述べたように、主人公は読者と合わせて"一体"なのです。 有能風無能系主人公を眺めるパターンと同じで、主人公と切り離されることによって"一体感が失われた"状態が続くので物語への没入が阻害されます。


 群像劇だとかサイド乱発、これまでに出してきたサブキャラ全部を平等に描写する。といったことをやるのはよほどの事が無い限り避けた方がいいです。


 まず、これは主人公の物語で、読者は主人公の活躍を読むためにあなたの小説を読みに来ているということをお忘れなきように……。戒メロン。


5.イエスウーマンズ


 またの名はトロフィーヒロイン。ヒロインに出会って問題を解決してヒロインが惚れる。この構造をひたすら繰り返し続けて生まれるのがイエスウーマンズである。


 主人公の意見が絶対で、主人公に反対する者はおらず、皆口々に同じ事を言います。はい、口調や容姿が違うだけで何も"個性"がありません。そして、自分の都合で主人公を振り回すだけ振り回します。


 そうして、こうして生まれたヒロインたちは主人公に何かを働きかけると言う事もしません。主人公に"助けられる"けど主人公を"助けません"し、主人公の人格や価値観に何の影響も与えません。


 なお、この場合の助けるというのは、主人公が"一人ではどうしようもない困難"に直面し、挫折しかねない状況下にあってヒロインが手を差し伸べる事で"初めて打開"できるようになる。という意味です。主人公と一緒にゴブリンを蹴散らしたからといって助けたことにはなりません。


 こういったイベントがあるからこそ、主人公の価値観や人格に変化を及ぼし、成長を促せるわけなのですから。


 つまり、居ても居なくても変わらない存在がイエスウーマンズです。またの名は寄生虫です。はい。個人の感想です。


6.胸くそ×胸くそ×胸くそ×胸くそ&ビターバッドエンド(ご都合悪い主義)


 メアリースー、ご都合主義は目につきますが、それ以上に目につくのがご都合悪い主義です。よくありがちなのが不幸な出来事を起こすために登場人物の頭を無理矢理悪くする。というもの。


 理由もなく全力を出さずに舐めプした結果悪い結果になったとかは最悪です。


 なんか大した理由もなく悪意を向けまくって来る悪役、悪役の思うがままに主人公達が踊らされる、その結果お荷物ヒロインが発狂するなり悪役が目的を達成して周囲に被害をだしまくってさらに悪い展開になる。ここまでくると大分イライラ指数が溜まって来る人がいるんではないだろうか?  


 この間、主人公達の判断が"明らかに頭悪かったりする"ともう最悪です。有能風無能系主人公の系譜となり、共感性羞恥心を刺激されませんか? ちなみにサクーシャは割とイラっときます。「なにやってんねんお前」とツッコミいれる遊びをやりはじめます。個人の感想です。


 なんか大した理由もなく悪意を向けようとしてきた悪役を事前にぶっ潰すくらいで良くないですかね? とサクーシャは思います。はい。主人公のキャラを歪ませてまで"甚大な過失"を作ってはいけないのです。


 下げるだけ下げまくった挙句、最終的に問題を鎮静化したのが主人公の行動ではなく便利なサブキャラ、またの名は機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)やご都合主義のおかげだったりすると……う~ん、この。となります。


7.成長しない


 またの名は"変化しない"、何も"学んでない"と言い換えてもいいかもしれない。これは、物語の進行に伴って主人公達が精神的あるいは肉体的に成長していくものです。


 ここでこういう指摘が出てきます。「最初からレベル99999999999999999999999999999の主人公なんだから成長しないのは当たり前だろ?」 と思う人はいるかもしれません。ですが、与えられた試練に対してレベル99の能力で十分だった、次はレベル999の能力を使った。次はレベル9999の能力を使わされた。というのは肉体的な成長のうちに入ります。


 これを例えるなら、「今のはメラゾーマではない、メラだ」「なるほど、お前、強いな、ならばメラゾーマを使ってやろう」「ほう、ここまでやるか、ならばカイザーフェニックスを出してやろう」「流石だな、これが天地魔闘の構えだ」です。


 レベルは変わってないですけど底は知れませんよね?


 延々とレベル99の能力を使い続けるような話は成長していないも同然なのです。同様に、幾らレベルを上げてステータスが幾ら上がろうと、"やってる事が全く変わらない"のなら成長していないも同然です。


 もう一つ、精神的に全く成長してないケース。


 例えば、うじうじ悩んで挫折してヒロインに発破をかけられて覚悟完了。これはよくあるテンプレ覚醒イベントになるわけですが、なんとこの主人公、覚悟完了したはずなのに次の話になると同じようにウジウジと悩みだし始めるのです。悪役から一度喰らった搦め手を何度も何度も同じ手で引っ掛かり始めたりすると最悪ですね。はい。


 こうなると有能でもなんでもない、ただの無能系主人公です。見ていて辛いです。はい。


8.オールワンパターン


 我々は新たな刺激を求めています。何事においてもそうですが、何か特別な狙いが無い限り"同じ手は二度使ってはいけません"。


 ヒロインの加入パターンだったり、ヒロインの性格だったり、関係性であったり。物語の進行であったり、覚えたスキルであったり、物語の結末であったり、まぁ色々です。


 前述しているイエスウーマンズなんて最たる例ですし、いつまでもおつかいクエストばっかりやって成長しない主人公なんかもそうです。はっきり言って退屈です。ワンパターンになってるようなお話というのは"全部無駄な話"です。思い切って全部カットするのも勇気でしょう。


 なんか解説ネタかぶってね? と思ったそこのあなたその通りです。10選なんてキリのいい数字にしようとした結果サクーシャの持ちネタが切れで話の中身がワンパターン化してます。ぶっちゃけ"家族ごっこ"の事言いたかっただけで、他のネタは無理矢理絞り出しただけですから、はい。


 そういう意味では四天王とか出されても一体倒したら後は全部同格だからどうでもよくね? に通じるモノがあるかもしれない。四天王は一体倒したら四天王同士で明確な序列が無い限りは魔王に直行してもいいかもしれない。そんな話です。


 つまりこの解説ネタの話も"無駄な話"です。はい。


9.やらかし? 知らんな


 ついに解説ネタ名すら投げ槍になり始めました。苦しいです。評価してください……。



 というのはさておき、"やらかし"というのは案外目につくものです。


 例えるなら、魔力測定装置を破壊したとか、敵を倒すために爆裂魔法を放ったら街ごと破壊したとか、暴力を使って人死にを出した、焦土殲滅陣を使った結果民衆に滅茶苦茶犠牲が出ているとか、ハラスメントを受けて気にくわないからといって隣国の王様をたらしこんで自国に攻め入らせるだとか。


 いわゆる正当防衛、コラテラルダメージという奴だ。とかる~~~~~~~~く流されてるパターンが割とよくあります。しかし、よくよく考えてみると割とヤバイことしてますね? 


 魔力測定装置を作るためにかけたお金は幾らかかります? 自分の家を誰だかさんに放火されて焼野原にされてしまったらどう感じますか? 暴力で人死にや重傷者出しておきながら何事もなかったり? 焦土殲滅陣なんかされたら10数年単位で数万人の人々が飢えません? 外観誘致って基本死罪になるレベルの重罪なんですが……普通恨まれないですかね……? と。


 ですが、登場人物達はそのコラテラルダメージがまるでなかったかのように口々に称賛し始めます。はい。まぁ、サクーシャが気になるだけです。はい。個人の感想です。はい。


10.主人公にとって都合の悪いモノを全部脇役に処理させる


 悪人に対し偉そうに正論で説教否定しておきながら後で悪人と同じことやってる主人公が悪人と同じ詭弁を使ってた、なんてダブスタ後頭部ブーメラン芸人展開はサクーシャは大好物です。何と言っても皮肉言って遊べますし(ニチャア……


 正道を行うならちゃんと正道を最後まで貫いて下さいまし……、主人公を綺麗なままでいさせるために困ったからサブキャラに代わりに手を汚させるなんて真似もしないでくださいましね……? 


 よ~く見るとよくある話です。主人公の心情上悪人を殺せないからと、その場にいた他の奴に殺させるとか。人を殺さない系主人公とかにありがちです。


 こういう奴を曇らせてやりたい衝動に駆られる……かられません? すみません。やらないでください、性癖拗らせて主人公を曇らせると胸くそ×胸くそ×胸くその負のご都合主義に陥りイライラ指数が高まります。はい。


 ではどうすればいいか? そんな展開"事前に防いで下さい。"それが正道を貫ける有能な主人公です。

 家族ごっこを始めてから面白くなったパターンってあるのかね……? ここ1年以内に3作品程見かけたけどやっぱり、家族ごっこがでてから急激につまらなくなったと感じてしまった。


 では、どうすればこのクソつまらない家族ごっこを面白くできるのか……という思考ルーチンに陥る。これが、やってはいけない地雷展開、"逆張り"という奴だ!

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