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第66話 レシピ販売と仮縫い

 ダンジョンの翌日は商業ギルドにお菓子を持って行った。


「これはバームクーヘン、これはマカロン、こっちはクッキー」

「素晴らしい見栄えですね!」

「どうぞ試食してみてください」

輪切りのバウムクーヘンをフォークで切り分けて試食したギルドの皆さんが肯く。


「見栄えも遊び心があって味も良いですね」

「しっとりして美味しい」

「これは真似して作る店も出て来そうですね」

「真似してもらって構いません。何だったらレシピを売ります」


次はクッキーの試食


「サクサクしてる!」

「上のナッツが美味しい!」

「この模様…食べるのが勿体ないですね」

「これもレシピを売りますよ」


最後にマカロン。これは目の前でジャムを挟んで提供した。


「ご婦人から人気を集めそうですね」

「甘くて贅沢ですね」

「食べる直前に挟まないと水分が染みると思うので気をつけてください。これもレシピを販売できます。これは作るのに一番体力が必要です」


 全部のレシピを販売することになった。レシピを書いて渡すだけでなく1種類ごとに講習もすることにした。特にマカロンは講習が必要そうだ。


 受講メンバーが決まったら連絡をもらえることになったのでみんなで仮縫いに行った。



「いらっしゃいませ」


「ハナのお布団!」

「いらっしゃい、ハナちゃん」

仕立て屋でもハナは人気だ。


 全員が仮縫いで拘束されている間、ハナは仮縫い状態の布団の上でちやほやされており、冒険者の服と町娘っぽい服の仮縫いを終えて戻るとハナはすっかりリラックスしていた。


「ハナのお布団、可愛いね」

「今日から使える?」

「今日は無理じゃないかな」

「そうなの…」

ハナの表情が曇った。


「やりましょう!」

「ええ、私できます」

「私だって!」

 ハナの言葉は分からなくとも私の言葉とハナの表情で状況を理解したお針子さんたちがキビキビと動き出し、短時間で縫い上げた。大喜びのハナがお針子さんたちの周りをチョロチョロしたが邪魔ではなくやる気に着火する燃料だった。


「出来たわ!」


「ハナのお布団!」

「ちょっと横になってごらん」


ごろり。


「可愛い…」

「黄色い生地が似合うわね」

「寝心地はどう?」

「ふわふわ!」

お針子さんたちがキュンだ。



 ハナが自分のインベントリにお布団を収納して納品となった。

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