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第56話 マッピングに新機能追加

 またたび草で魔物寄せロープを作った日は魔法陣で我が家に帰った。翌朝改めてレプーザの森からスタートする。


「みんな乗れー」

 今日もハナを抱っこして助手席。みんながシートベルトを締めたのを確認して父さんが車…馬車を走らせる。


 マッピングのスキルを起動してみたら以前と比べ物にならないくらい表示が賑やかになっている。


「父さん、私のマッピング地図の表示が賑やかなんだけど…」

「偶然だな、俺のもだ」

いったん馬車を停めて確認した。


「この黄色い点は放っておいたらアンデッドになる獣の死骸で赤い点はアンデッドが出没する地点か…」

父さんと2人でアルバロを見ると微笑みが返ってきた。

「やるか」

「放っておけないよねえ」


 獣の死骸はリザが燃やして成仏させて、アンデッドの出没地点は父さんと交代で浄化した。


 1/5の赤と黄色をきれいにしたところでお腹が空いてきた。今日のお昼はハヤシライスにした。


「今日はキノコもいれて、ふわふわ卵のオムレツを乗せたぞ」

「ハヤシライスに卵の黄色が映えるね!映え!」

アルバロの感想がインスタ好きな女子っぽい。リザは優雅に大食いしている。


「おいしー」

 ハナから、ふわふわ卵のオムレツ多めが良いとリクエストがあったので父さんがハナの言いなりに作った。今日も父さんが下僕のようだ。


 食後は少し休んでまた浄化。ハナが飽きてしまったのでアルバロにハナを任せた。『お前が押し付けた仕事の始末に手間取っているんじゃ』と目で語ってやったら素直に『行ってきます』と言ってハナを抱き上げた。



「浄化!」


「これでマッピングに映る範囲はきれいになったな」


「歩きまわって地味に疲れたね。リザもお疲れさま」

「これくらい何でもないですよ」

さすが竜人族だ、私は疲れた。


「ハナちゃんが戻ってくるまでに夕食の支度をしちまおう」


 魔法陣で我が家に戻り、インベントリの素材を確認して父さんとメニューを決めた。メインは鮭のクリーム煮と栗ごはん。クリーム煮には鮭も野菜もたっぷり入れる。副菜はかぶのそぼろ煮、しいたけ肉詰めの照り焼き、つみれ汁。いつも通り和と洋がごちゃ混ぜだ。


 リザは主婦並に料理ができるようになった。今日も父さんのアシスタントとして手際よくつみれ汁を作っている。鮭のクリーム煮と栗ごはんは父さん、副菜は私が担当。


「ただいまー!」

夕飯が出来る頃、ハナとアルバロが帰って来た。

「おかえり、今日はどこに行ってたの?」

ハナを抱きとめて撫でながら聞く。

「とくべつなダンジョン!」

「お散歩ダンジョンじゃないの?」


「今日は僕のテスター用のダンジョンに行ってみたんだ」

それは不穏な響きだな。

「いつかみたいに砂糖を流通させようとして難易度を上げすぎて…」

「その反省は次にいかすから大丈夫!」

 アルバロが自信満々過ぎて少ーし嫌な予感がしたが気にしたら負けだと思うのでツッコミは我慢した。


「飯にするぞー」

父さんとリザが配膳まで終わらせてくれていた。



「鮭おいしー!」

 ハナは鮭のクリーム煮が気に入ったようでたくさん食べた。今生のハナは熊なので鮭が似合うな…と思った。

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