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第42話 カナの保存食

本日、2話目になります。

「私のも出していい?」


「カナさん?」

不思議そうなフラビオさんとカミロさんの前に洋酒を効かせたフルーツケーキを出す。


「洋酒に漬けたドライフルーツとナッツを入れたフルーツケーキ。どっしりして食べ応えがあるし、ちゃんと保存すれば1年もつよ。1ヶ月くらいが食べごろだけど。どうぞ試食してみてください」


「けっこうお酒が効いていますね」

「ダンジョン攻略中にお酒はダメだと思うので食べる前に火をつけてアルコールを飛ばせば大丈夫ですよ。腹持ちも良いので一切れで満足出来ると思います」


「これはハナちゃんは欲しがらないんだな」

「ハナ、その匂いきらい」

「ハナはお酒の匂いを嫌うんです」

「ガウガウ可愛いな」


「…美味い」

「甘いものを保存食にするなんて考えたことがありませんでした。美味しいですね」


「カナは外国まで行って熱心に洋菓子とパンの修行をしてな!カナの洋菓子とパンは美味いんだ」

でっかくて怖いリオが頬を染めて娘自慢を始めた。


「ちょ!父さんやめてよ、恥ずかしいなー」

「いやいや美味いぞ!な、ハナちゃん」

「カナちゃんが焼いたパンにカナちゃんのジャムのせたの大好きー」

「ほら!聞いたか?ハナちゃんも大好きだって言ってるぞ!大好きだって!」

リオがハナの両脇を後ろから持ってカナに迫る。

「恥ずかしいなー!もー」


 高ランクパーティも入り口で引き返す高難易度のダンジョンを一瞬で焦土と化す凶悪なパーティとは思えない、ほのぼの仲良し家族っぷりに呆然とするフラビオとカミロ。



「あ、残りは冒険者ギルドのみなさんで試食してください」

「後で感想を聞かせてくれ。改良の参考にしたい」



翌日、商業ギルドにフラビオが同行する約束をして仲良し家族が帰っていった。

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