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第39話 高層階

「21階以上はかなり強い魔物がポップするから一般的にはBランク以上のパーティ推奨なんだ。まあ問題ないと思うよ」


21階から25階はイエティ、殺戮コング、キラーパンサー、闇のジラフ、サーベルタイガー。25階のボスはゾンビ・イエティだった。ドロップ品に食べ物は無し。


26階から30階はハリネズミみたいなカバのニードルヒッポ、キングオーガ、ファングエレファント、ヌーデビル、シーライオン。30階のボスは恐竜のトリケララプス。


 高層階のドロップ品は宝石ばかりだったので繰り返しの攻略は無しでどんどん進んだ。


「つまらない!牛乳でてこない」

どっかんどっかん暴れたのにドロップ品に食べ物が出てこなかったのでハナの機嫌が悪い。


「これを売れば美味しいものがたくさん買えるよ」

「ほんと?ハナ、骨つき肉食べたい!」

一瞬で機嫌が治った。


 30階のドロップ品を全部拾ってセイフティゾーンへ進む。セイフティゾーンには入り口に帰還する魔法陣とエクストラフロアへ進む門があった。


「本当は30階で終わりなんだけど追加したフロアがあるんだ。この間話してたハチミツをドロップするハニー・ビーとメープル・トレントとキビ・トレント。エクストラフロアの31階に全部いるよ」


 ダンジョンの職員さんは進むなと言っていたけど31階に進む。31階は森林だった。


「普通の植物に擬態したメープルトレントとキビトレントが隙をみて攻撃してくるから難易度は高いよ。周り全部敵だと思った方がいい。ハニービーは空中から攻撃してくるから空を飛べないヒューマンは間違いなく苦戦する。それが全部いるから、さすがにみんなも苦戦するはずだよ」


 アルバロがドヤ顔だ。創造したはいいが易々とクリアさせるつもりは無いらしい。甘いものを広めたいって言ったくせに。



「やっちゃっていいんですね?」

「リザ?」


ドラゴン化したリザが火を吐いた。


 火炎放射器どころじゃない火力だった。

リザが口を閉じると焦土だった。フロア全体に草一本生えていなかった。焼け野原にドロップ品がポツポツ落ちている。


「リザはすごいな!」

「ほんと!頼りになるう」

「リザちゃんすごーい」

 照れて頭をもたげるドラゴンのリザが可愛いので父さんとハナと一緒に撫でまくった。


「ドロップ品を拾いましょう」

 リザの声かけで現実に戻った。父さんと私で冷却魔法をかけまくってフロア全体の温度を下げてから拾って回った。



「エクストラフロアにはボス部屋はないんだね、あれが帰還の魔方陣?」

「…うん」


アルバロの口数が少ない。燃やしてごめんってば。

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