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第25話 辺境の我が家

 予想通りあらゆる動物に逃げられた竜人たち。モフモフ!モフモフ!言いながら追いかけられた小動物たちはさぞかし怖かっただろう。

 ギラギラとした視線を送ってくる竜人に嫌気がさしたハナが帰りたいとぐずったので我が家に帰ることになった。



 アルバロの計らいで辺境の海辺に我が家を移築しておいたのでドラゴン化したリザの背に乗って帰宅した。


「ここがリオ様の領地なのですね!」


山から海までの広い範囲を人間以外は自由に出入り可能な結界で区切ってある。辺境なので周囲を気にせずリザが好きなだけ飛び回れるだろう。


「もともとハイ・ヒューマンの集落だったんだよ。領地の中はハイ・ヒューマンの便利な遺物がたくさんあるからね」


 水道や電気などのインフラ、オーブンや冷蔵庫、ロボット掃除機などの家電はすべてハイ・ヒューマンの遺物で押し通すことになったがアルバロの雑な説明を素直なリザは全部信じてくれた…なんか、ごめん。



 水道やトイレなどに驚き呆けているリザをアルバロに任せて、父さんと私で夕飯の支度をした。


「今日は秋のキノコの炊き込みご飯。おかずは秋鮭のキノコあんかけ、茹でたとうもろこし、チキンの照り焼き。青梗菜とアサリの中華炒め、お味噌汁は揚げとナスとお豆腐と大根」


 リザが炊飯器やシステムキッチン、冷蔵庫などに驚いていたのでハイ・ヒューマンの魔道具だと教えた。ネットスーパーや、リザ用の食器を注文したインターネット通販はハイ・ヒューマンの召喚魔法だと教えたら素直に信じた。


 唐揚げが続いたので今日は和食。リザが魚を受け入れられるか分からなかったのでチキンも焼いた。

 ハナは全部好きな匂い、美味しい匂いというのでハナの食器に炊き込みご飯を敷いておかずを乗せた。あとは蒸しナスを混ぜたドッグフードの小鉢とお味噌汁も。



「魚って美味しいんですね…」

秋鮭のキノコあんかけをリザが頬を染めながら食べる。


「魚を食べない習慣なのか?」

「魚は小さくて食べた気がしないし。捕まえるのが面倒だし眼中にありませんでした」



 豪快に大きめの魔物を倒して口から火を吐いて焼けた肉を食べて、美味い!とご機嫌なのが竜人の食生活らしい。婚活相手に竜人は無いわと改めて思うカナだった。

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