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第23話 唐揚げ

 午後は竜人族の集落に戻り、竜人たちが唐揚げを自力で作れるように指導した。


 油作りからなので頭を抱えたが、胡麻やオリーブ、ニンニクや生姜を少し離れた場所にアルバロが創造してくれたので竜人たちがドラゴン化して運んでくれた。


「これを植えればいいんだな?」

「そう、育てて増やせばたくさん油を採れるようになるよ。とりあえず胡麻油とオリーブオイル、ニンニク、生姜は私たちの在庫をお裾分けするね」

 ネットスーパーで購入した油を20リットルずつ渡すと大げさなくらい感謝され、一族全員に感謝のハグをされた。



「ラードの作り方は簡単だろう?良質な豚の脂身から作ったラードは美味いからな!」


 父さんは豚肉から油を作る方法を教えていた。灰汁を取ったり熱した油からカスを取り除いたりの作業はしたことが無いらしく感心された。


 油が出来たら唐揚げの下準備。肉の筋や黄色い脂肪の塊を取って食べやすいサイズにカットする。

 次に下味をつける。塩胡椒、おろしニンニク、おろし生姜、酒、ごま油を揉み込んで馴染ませる。醤油を使えないのは残念。


「肉の量に対して塩はこのくらいが美味いんだ。多過ぎると不味くなるから、入れ過ぎるなよ」

 父さんが塩の入れ過ぎを注意して回ったら驚かれた。入れれば入れるほど良いと思っているのか。


 下味が染みたら小麦粉を全体にまぶす。小麦粉で下味の調味料を肉に密着させるのだ。次に片栗粉を全体にまぶして表面をカリッとさせる。

 鍋に油を入れて160度くらいに温めたら衣が剥がれないように油に入れてゆく。ひっくり返すのは一度だけ、じっくりと揚げたら、いったん取り出して油を切る。

 2〜3分休ませたら高温で2度揚げ。高温にすると油が跳ねやすいので注意。美味しそうなきつね色に揚った順に取り出して、しっかり油をきって完成。


 私がパンを焼いて唐揚げと野菜を挟んだサンドイッチも作った。色とりどりな千切り野菜多めのボリュームサンドだ。



「唐揚げだ!」

「唐揚げ!」

「俺たちでも作れたぞ!」


竜人族の皆さんが大興奮だ。


「美味い!」

「リオが作ったのと同じ味がする!」

「俺たちにも出来た!」

「これで毎日食べられるな!」



 本当に飽きずに毎日食べそうだな…食事はバランス良くという父さんと私の意見はスルーされた。

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