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第14話 ハナとカナ

「付与されたスキルってのは?テイマーだったか?」


「そう、ハナと会話するにはテイマーのスキルが必要だから2人ともテイマーのスキルは付与済みだよ。マリオかカナがハナと従魔契約をすることになるんだけど…」

「ハナのパートナーはカナだ。姉妹のように一緒に育てたんだ。ハナとカナが一緒なのが自然だ」


「ハナとカナはそれでいい?」

「うん!」

「嬉しいよハナ」

抱きしめたら、ハナから“ぐえっ”て音がしたので慌てて離した。


「テイマーは魔物や動物をテイムして戦闘させたり労働をさせたりするんだけどハナに労働させないよね?」

「させません!」

「だと思った。でも運動は必要だからね」

「お散歩?」

「お散歩じゃなくて魔物狩り」

「…はい?」


「ハナはウルサス(Ursus)という最上位の熊型魔獣の亜種だから小さくて可愛いけど強いんだよ。最上位だからね」

「普通の熊でも相当強いんでしょう?」

「うん」

「熊の中で1番強いの?」

「そう、熊型魔獣の中でウルサスが1番強い。ハナは亜種なんだけど、いろいろ心配した神々の加護のせいでハナは特に強い」


「あのね、毛皮が白くないとカナちゃんたちに気づいてもらえないかもしれないって心配だったの。だから神様にお願いして白い毛皮にしてもらったの」

「ハナちゃんはどんな姿でも可愛いよ」

「カナちゃん…」

今度は抱きつぶさずに見つめ合った。


「ハナはすごく強いから僕の世界の魔物のほとんどはハナの敵じゃない。あとでお散歩代わりの運動でダンジョンに行こう」

「危険じゃないのか?」

「大丈夫だから!マリオも一緒に行くよ」




 心配症で口うるさい父さんが黙るくらいハナは強かった。



「ダンジョン楽しかったね!」


お散歩代わりに足を踏み入れたダンジョンで出てくる魔物すべてをハナは一撃でドッカンドッカン倒した。熊パンチの風圧で倒しているように見えた。



「ハナは強いんだねえ」

「まかせてよ!ハナはカナちゃんのお姉さんだからね!」


── ハナの中で私は妹ポジションだと知った…

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