勉強。
各々、飲み物とカズキの買ってきたお菓子を食べつつ、休憩している。
チヒロはカズキと春山はアカリとしゃべっていた。当然、残された深山としゃべることになるだろうと思われたのだが......。
「ふむふむ、お兄ちゃんは、さすがですね」
「そうだね。結構変わり者扱いされてはいるよね」
「まあ、真に優れたものは、理解されないものですからね」
なんか知らないけど、双葉としゃべっている。
てか、地味にディスられてない、僕? そこまで優れてる訳じゃないから。自分のレベルより下のランクの学校で成績がいいのは当たり前だから。
「そういえば、双葉ちゃんは、なんの勉強してるの?」
「数学Ⅰです!」
「ん?」
ああ、そうだ。言ってなかったけれど、双葉は、何でも僕と同じことをやろうとするので、中学二年生ながら、その学力は僕と同レベルなのだ。
正直、この子の方がよっぽど優れていると思う。
すごいを通り越して、怖いレベル。
なにが怖いって、やろうとしてできるところだよね。
しかも、僕と同レベルに習得できているはずなので、おそらく、この場で一番頭いいだろうっていうね。
わが妹ながら、恐ろしきことこの上なし。
と、僕が一人で自分の妹を怖がっていると、むこうの話はかってに進んでいた。
「へえ、よっぽど遠山くんのこと好きなんだね」
「はい、あなたよりも好きだと自信をもって言えるでしょう。必ず、お兄ちゃんの目を覚まさせるのです......ッ!」
「おいおい、双葉、別に僕は頭おかしくなったとかないからな?」
「いえ、お兄ちゃんが、私以外の人を好きになるなんて、あり得ません、なにかの、なにかの間違いのはずです......」
再びぶつぶつと呟き出してしまった妹をよそに、みんなはそれぞれ勉強に戻りだした。
まあ、テストは来週に迫っているわけだし、勉強をするのはいいことだなって、あれ?
「双葉、テストいつ?」
そういえば、中学も高校も、テストの時期は近かったはずだ。
「先週で終わりましたよ、お兄ちゃん!」
まじか。なんで今勉強してんの?
訳わかんね。
まあいい。気にするだけ無駄かもしれない。
僕も勉強に戻った。
本編となっております同シリーズの別作品たちもよろしければお読みくださいませ。
もれなく完結済みです。




