表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

飲物。

 さらに勉強すること一時間。

 全員が、一段落ついてきた。というより、集中力が切れてきている。

「休憩いれるか?」

 僕はみんなに聞こえるように尋ねる。

 すると、カズキから返事があった。

「じゃあ、コーヒーでもいれてくれ~」

「は、あんな苦々しい液体、うちにはない。っってか、僕が言わなくても知ってるだろう? このやり取りも、もう三桁に突入しそうな勢いでしてるだろうに、学習しないな」

 このやり取りは、おそらく、カズキがうちに来ると三回に一度はしているはずだ。

「そうだった、忘れてた。苦いの嫌なら、砂糖でも練乳でもミルクでもいれりゃいいのに」

「そんなことしてまでコーヒー飲むくらいなら、最初から別のものを飲む方がいいだろう?」

 わざわざコーヒーを選ぶ理由がない。

「ココアならあるが?」

「てか、それ以外出されたことねえよ。いや、今日こそはこの家でコーヒーを飲んでやる! 待ってろ。コンビニ行ってくる」

「あ、じゃあついでにみんなでつまめるようなもん買ってきてくれよ」

 外へ出ようと立ち上がったカズキに、僕は言った。

「ポテチでいいか?」

「いや、争いが起こるだけだ。チョコとか、別なもんで頼む。あ、もちろん、山か里かで意見が割れるようなのは却下だからな?」

「りょーかい。他はいいか?」

 ぐるりとみんなを見渡し、特に意見がないのを確認すると、カズキは財布片手に出ていった。

「で、みんなは、コーラにする? ココアにする? それとも、お・み・ず?」

 にこりと笑いながら、僕はみんなに尋ねる。

「きもい」

 バッサリと、アカリに切り伏せられてしまった。

 きもいとか、傷つくなぁ......。や、普通にキモいわ。気でも違ったかというほどに、訳のわからない感じだった。

 さて、と。

「じゃあ、ココアは何人?」

 春山とチヒロ、それに春山の友達である、深山が手を挙げる。

 たくさん作るなら、僕もココアにしようかな。

 僕がそう思ったとき、双葉も手を挙げた。

「お兄ちゃんもココアにするなら、私もそうします!」

 え、あれ? 僕、思っただけなんですけど?

 何で思考が読み取られてるの......?

 怖い、怖いよ!

「ふっふっふ、お兄ちゃんの思考など、簡単に読めますよ。愛があればね!」

 親愛だよね? 恋愛じゃないよね?

「すごいね、双葉ちゃん......」

 ほらみろ。春山含めて結構な人数が引いてる。

 この場で結構な人数が引いてるっていうのは、もはやほぼ全員と等しいから、この場のほぼ全員が引いてるといっても過言ではない。

 あれ、そういえば。

「アカリは?」

「水に決まってるでしょ?」

 なにいってんのって顔をされた。

 いやあれ、ギャグのつもりだったんですけど......。

本編となっております同シリーズの別作品たちもよろしければお読みくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ