永遠の命
この世界から、命が消えるとしたらそれは人類が滅んだ事により、実現されるだろう。
まだほかの生命体が、生きているのに、なぜ命が消えるのか。この場合は消え失せるが正しいかもしれない。人がいなくなれば、言葉という概念が消えてなくなる。
つまり、この世界はあってないようなモノへと変貌を遂げるのだ。観測をする者が居なければ、名前もない虚無。もしかしたら、それこそが消えも生まれもしない永遠の命なのかもしれない。
この星を、宇宙を、大陸を、言葉として認識しているからこそ、世界は世界でいられる。
──初めに言葉ありき。
ゆえに、世界から言葉が消えてなくなれば、この世界は世界ではなくなる。言葉とは、人が生きていく上で命を吹き込む、神が与えた賜物。