猟矢のメモ パンデモニウム
■パンデモニウム
「万魔殿」の意味。5年前に唐突に現れ"不滅の島"ビルスキールニルを滅ぼしたことをきっかけに世界中を支配しようとしている集団。
"破壊神"を創造し兵器として用いて世界を支配しようと目論む。
拠点は北のシャロー大陸の北西の山岳地帯を切り開いて塔を中心とした城塞を築いている。
豪雪地帯のただなかにあるが、武具で結界を張り雪と寒さを遮断している。
所属の証として黒い骨格の鳥をモチーフとした紋章を入れ墨する。
身体の何処に入れ墨するかは自由だが、原則として人の目に触れるところ。(手足など)
尾のあたりの形は個人の好みで変えても良いことになっている。基本形を守れば多少形を崩しても良い。
階級によって翼の骨の数が増え、カーディナル級は赤部分が増える。
制度上、降格は存在しない。(通常の集団が降格処分となるような)大敗の制裁は死である。
■階級制度
トップに"デューク"、2位に"アークウィッチ"を置く。
その下に幹部級の"カーディナル"、雑兵の"レッター"がつき、団内の秩序の維持役である"オーダー"がつく。
"破壊神"の創造のため、「腐った林檎」という意味を持つ"ラットゥン・アップル"という部門が新設されたが、ここは階級に無関係の別機関。
図示するとこう。
デューク、アークウィッチは階級名というより個人の通り名が昇格したようなもの。
この階級にいるのは一人ずつしかいない。
【デューク】
"万魔の大公"ことパンデモニウムのトップ。
パンデモニウムのトップではあるが人前に姿を見せず、正体は謎に包まれている。同じパンデモニウム団員すら姿も名前も知らない。
"大公"という通り名から男であると推測されているが真偽は不明。(女性であれば"女公"などになるだろうから)
実際の指揮はアークウィッチに任せている。
【アークウィッチ】
"深淵の魔女"、"死を刻まぬ英傑の女王"などあらゆる呼び名で呼ばれる。
この地位にいるのはセシル・ロベストという女性。実質の指揮官であり、"破壊神"の創造は彼女の指揮によるもの。
【カーディナル】
「基礎的な」という意味。
パンデモニウムのいわゆる幹部級。人数の規定はなく、一定以上の実力と貢献があればこの階級に叙される。だいたい10~20人前後。"呪殺"や"狩人"などたいてい通り名や二つ名がついている。
身体に刻まれたパンデモニウムの刻印(黒い骨格の鳥をモチーフとした紋章)から"3つ羽"と暗喩されることもある。
【レッター】
「文字」という意味。いわゆる下っ端、雑魚、雑兵。
アークウィッチやカーディナルの指示を受けて現地に赴き実際に行動する戦闘員。
階級としてはカーディナルの下だが、カーディナルを通さずアークウィッチから直接指示を受けることが多い。
【オーダー】
「秩序」の意味。パンデモニウム団内の秩序を維持する。階級トップは"グランド・オーダー"と呼ばれる。
団員同士の揉め事の仲裁、命令違反者への制裁、作戦失敗者への処罰、新人の再教育などが主な役割。
その役割上、階級の上下関係からは切り離されており、カーディナルだろうがレッターだろうが等しく裁きを下す。
逆恨みを受けることを避けるため、自らの正体がばれないように皆一様に白い仮面と白いローブを身にまとう。
オーダーの役割にある者は普段、通常の団員と同じく活動する。白仮面と白衣を身につけるまで誰がオーダーかわからないようになっている。
"偽りの銀"など、精神に干渉し洗脳する効果の武具に適性がある者がカーディナル、レッターからオーダーへと引き抜かれる。
【ラットゥン・アップル】
「腐った林檎」の意味。
"破壊神"の創造のため新設された研究部門。階級に無関係の別機関で、オーダーとも関わらない。
生物学や魔術など研究者たちが集められている。新設にあたりパンデモニウム内から学のある者が引き抜かれたり、各地から拉致しオーダーよる洗脳を与えられた学者などが所属する。
(元々の気質か洗脳かで差異はあれど)基本的に倫理観は欠如している。"破壊神"の創造こそ第一で、そのためなら何が犠牲になろうと検体になろうと構わない。