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カミサマが助けてくれないので復讐します  作者: つくたん
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猟矢のメモ 武具

■武具とは

魔法を発現させるために使用されているもの。装置と動力の装置の側。どんなものでも銀の装飾品、あるいはそれを模したもののかたちを取る。

なおただの装飾品との見分けは不可。見分けをつけるため、ただの装飾品は金や銅、鉄で作る、もしくは銀に黒ずみ加工を施す。これは区別のための慣例的なもの。

魔法を起動するための魔術式が込められた魔銀でできていて、これに魔力を流し込むことで魔法を発動させる。

炎や氷を生み出すといった典型的な「魔法」から、剣や弓などの武器に変じるもの、人ならざるものを召喚し使役するもの、時間や空間に干渉するものの4つに大分される。

低級のものは日常の便利用品程度の感覚で使われる。


■分類

エレメント・ウェポン・サモン・ディメンションの4つの分類がある。

これは絶対的なものではなく、どれにも当てはまらないものも存在する。


【エレメント】

属性元素を操り、自在に炎を起こしたり氷を作り出したりするもの。

火水土風雷氷樹光闇の基本的な属性元素から、それらを複合したもの。呪いなどといったものもここに含まれる。

最も種類が多いと言われている。


【ウェポン】

装飾品から武器に変ずるもの。ものによっては特殊な能力が付加されている。

装飾品から変化した時に取り回しやすいよう、たいてい指輪や腕輪の形をとる。

家庭用包丁などもここに含まれるため、最も数が多い武具と呼ばれる。


【サモン】

異形のものを召喚し使役するもの。召喚物は傷ついても時間をかければ治癒する。極論、首を寸断されても何百年と時間をかければ蘇生する。

武具そのものを破壊しても、召喚物が死ぬわけではない。武具はあくまで「呼び出すもの」であるため。

最も強力なもので、強力であるが故に必要な魔力も膨大。


【ディメンション】

時間や空間に干渉するもの。遠く離れた場所に転移する、音声(映像)を届けるなど。どの程度干渉できるかは人による。

話す、聞くという行為がしやすいため、音声をやりとりするものは耳飾りだけ。その他時空間に干渉するものは帯飾りが多い。

最も発動が早い。


■製法

基本的な流れはどの地域も変わらない。

たいてい、ひとりの職人がすべての工程を行うが、効率化されたキロ島では工程ごとで班分けされた流れ作業で作成する。


・作りたい能力を決める

・発動原理を構築し魔術式に書く

・魔術式を羊皮紙に書く(羊皮紙でなくとも書きつけられるものなら何でもいい)この時、書くインクは魔力を多分に含んだ特殊なものを用いる

・魔力との親和性が高い鉱石で魔術式をなぞり、写し取る

・鉱石を砕き、あらかじめ鋳溶かした銀に混ぜる

・十分に撹拌する


→アブマイリの儀式の場合

・ひとりでに形を取り、装飾まで刻まれるという秘術で一気に完成させる

(儀式を担当する巫女だけの秘伝であり、他の誰もこの秘術は不可能)


→通常

・炉から出してインゴットにする

・再び溶かし、装飾品の形にする

・装飾を彫刻


■歴史

古来、「魔法」は複雑な魔術式を理解しなければ使えないものだった。いくら強大な魔力を持とうとも魔術の知識が伴ってなければ使えなかった。

それをビルスキールニルが「知識がなくとも(適性さえあれば)誰でも使えるものに」と神に請い、魔術式を込めた銀を用いる手段を授かった。これが後の武具となる。

その頃、ラピス諸島も似たような手段で魔法を平易に扱うための装置を開発しようとしていた。神の許可無く新しい技術を開発することは神の怒りに触れると危惧したビルスキールニルがラピス諸島に同盟を申し出る。

武具の製法を教える代わりに開発中の技術を廃棄するように。実際ラピス諸島内でも「神の怒りに触れるのでは」と心配の声があったため、ラピス諸島は同盟を承認。締結となる。

神が授けビルスキールニルが伝えた技術がきちんと守られているかを確かめるため、年に一度「アブマイリ」の儀式を行いビルスキールニル(ひいてはその背後にいる神)に提示することが義務付けられた。


ラピス諸島から旅立った技術者が各地で自己流の武具作りを始め、それが各産地の特徴となった。

銀の細工や様式が違うだけで、製法そのものは変わらない。


【名産地】

ラピス諸島:古代からの装飾様式を重要視し、シンプルなものが多い。

キロ島:変わった効果の武具が多い。細工どころか「棒銀を(指輪、腕輪らしく)曲げただけ」のようなもの、インゴットそのまま…などのデザインも何もないようなものばかり。

ゴルグ:装飾にこだわる職人が多く、細工が繊細。金細工を組み合わせる。

ヴィリア:彫って溝をつけた銀に特殊な塗料を流し込み色をつける製法が特徴。色鮮やかさが目を引く。


■水晶占い

自分(の魔力)が4分類のうちどれに適性を持つかを調べる。占いと名がついているがきちんと理論のある診断。

特殊な水晶の粒を手に握り、魔力を送り込むことで起きた変化から適性を診断する。適性が強いほど変化が顕著。

水晶の温度が変化する:エレメントタイプに適性がある。熱くなるか冷たくなるかは人による。

水晶の成長、肥大化:ウェポンタイプに適性がある。四方八方に柱を伸ばすのが普通だが、たまに偏った成長をする人もいる。偏ったからといって何か問題があるわけではない。

水晶の色が変化する:サモンタイプに適性がある。色は個人差がある。

水晶の硬度が変化する:ディメンションタイプに適性がある。たいてい脆くなるが、硬くなる場合もある。通常の水晶は金槌で砕けるため、叩いて調べる。

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