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貴方は尊いのだから  作者: 若葉マーク
始まり
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第1話 女性には優しくしようと決意した

あべこべ系のお話がなかなか見つけられないので、自分の欲望を満たすために書くことにしました。

世界が変わったことを、自分だけが気付いていたら。自分だけが有利なゲームをよしとする人間なら、それは楽園だろう。ゲームの難易度を最低にして自分のステータスは最強に・・・。そんな状況でもこの世界は平等に語りかけてくれる。



・・・・・・、目覚ましの音が聞こえる。僕は枕元にある目覚ましを止めるべく手を伸ばし、微妙な違和感を感じた。いつも触っている目覚まし時計が少しだけ大きく、重くなっている。

疲れているのだろうか・・・。昨夜、地震のような揺れを感じた後、なぜかすぐに眠りについたのを思い出し、もしかしたら疲れがあまり抜けていないのかと思っていた、その時点では。


目覚ましを止めてベッドから身を起こすと僕はさらに違和感を感じる。

・・・ベッドが大きい。

・・・枕が大きい。

目覚まし時計がいつもよりも大きい。というより、僕の手が小さくなっているような感覚だ。

風邪でもひいたのかと思い、とりあえず洗面所で顔でも洗おうと部屋から出ようとした時に違和感の正体に気づいた。

・・・背が縮んでいる。ドアノブに手をかける時の高さがいつもと全く違う。慌てて洗面所に行き鏡を見てみると、そこに映っている顔は僕の見慣れた顔ではなかった。


夢かな?と思い頬のあたりをつねってみる。・・・、痛い。夢ではないのか。落ち着いて、落ち着いて。自分に言い聞かせながら顔をよく見てみる。


髪の毛の質が変わっている。肌の質感も変わっている。目鼻立ちも、口も。体型まで変わっている。一言で言うと、可愛らしい。中性的な容姿になっている。落ち着いて、落ち着いて。何度も繰り返してなんとかパニックにならないように努める。次は、自分の置かれた状況を把握しなければ。


リビングに行き、様子をうかがう。家族が今の僕を見たら確実に不法侵入者だと思うだろう。

・・思っていたのだが。「お兄ちゃん、おはよう・・・」と、控えめな声が背後からかけられる。思わずビクッと身を震わせ、声のした方をそうっと見る。


そこには、僕の妹の幸恵がいた。叫ばれるか?と身構え、言い訳を考える。最悪、取り押さえて声を出させないようにするか!?等々考えた挙げ句、「おはよう」と声が出てしまう。

すると妹はなぜか卑屈な態度で「お兄ちゃん、今日はなんか機嫌、い、いいんだね」とにへらにへら笑みを浮かべながらモジモジしている。

僕の容姿が変わったことに気づいていない?訝りながらもこれはチャンスだと思い、調子を合わせる。


「熟睡したからね、さっちゃんはよく眠れた?」と笑みと冷や汗を同時に顔に浮かべながら幸恵に話しかける。すると、妹は「さっちゃん?えっ?えっ?」と真っ赤な顔で挙動不審になる。

しまった!対応を間違えたか?というか、なんか幸恵の身長がおかしい。前は僕より小さかった。だが、いま目の前にいる幸恵は僕よりも20センチは大きい。

その時、頭の中でカチリ、という音がした。すると、目の前にいる幸恵に対する違和感がまなくなった。そして、世界に対する違和感もまたなくなっていた。


視点が定まりませんので、そこはご容赦を。

グダグダなお話が多くなります。

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