~話さなければ~
「……………」
一同は静まり返っていた。
外を吹く風音まで聞こえていた。
城下町は賑わい、小鳥は歌い、いつもと変わらぬ風景に、信じがたい真実。
これを愛美に伝えたら…
「どうしよう……」
圭太郎はおどおど……
「お兄さまが死んだなんて言えるかよ!!!」
涼丸は泣き崩れた。
「がらがら………」
一同振り返った。
「……!!愛美さま!!」
宏介はもちろん。
驚きを隠せない。
「涼丸……(泣」
江戸時代前期
城の外では戦いの音が響いていた
「愛美さま……」
寝室に現れた一人の男の子
「涼丸……怖いのです………」
こういう事は戦いがあるたびに、姫、小高愛美は嘆く。
それも仕方がかない。愛美はまだ14歳。
「愛美さまっ」
「涼丸~」
そしてまた2人の男の子
「龍介と圭太郎は戻らなくていいのか?」
涼丸が言う
「いやぁ~……もう勝ったよ?」
そういえば外が静まり返っている
「なんだ………お疲れ」
「こっちは死傷者0」
圭太郎が言う
「あっちは?」
涼丸が聞く
「おいおい!!愛美さまが寝てるんだから、部屋に戻るぞ」
涼丸は気付いた。
「寝てたんだ(^^;)」
忍者部屋
3人は愛美の所から帰ってきた
「……お疲れ」
裕郎が言った
「だいたい7対15なんてむちゃくちゃだったでしょ」
侑希が言った。
「まぁ……結果オーライ!!勝ったんだから」
宏介が笑顔で言う。
「そうだなっ!!」
光が笑う。
涼丸は安心した。
宏介、光は20歳。
圭太郎と裕郎が17歳。
侑希と涼丸は16歳。
龍介のみ14歳。
涼丸は真ん中なのだ。
そして涼丸は皆には秘密の事がある。