「君からは何の香りもしない」と婚約破棄した殿下へ。その『運命の香り』、私が自分のために調香した香水ですわ
「エステル。君からは何の香りもしないんだよ」
王宮の秋の夜会。
楽団が何曲目かのワルツを弾き終えると同時に王太子ジェラール殿下が広間の中央に進み出た。
婚約者である私の正面に立ち、芝居がかった仕草で胸に手を当てる。
「三年だぞ? 三年も隣に立ってきたのに、花の香りひとつしなかった」
言うなり殿下は私の首筋に顔を寄せ、くんくんと鼻を鳴らした。
公衆の面前で婚約者の首を嗅ぐ王太子。
扇で顔を隠したいのは、むしろこちらなのですが。
「ほらな。やっぱり何もしない」
「あら。殿下が、香水をつけるなとおっしゃったのではありませんか?」
「つけるなとは言ったさ。だが運命の相手なら、香水などなくても香るはずだろう?」
……はい?
扇の陰で貴族たちがひそひそと囁き交わす。
殿下は気にも留めず、高らかに宣言した。
「よって、エステル・ラヴァン伯爵令嬢との婚約を、今夜ここで破棄する!」
殿下の背後に控える近衛騎士ルシアン・オルネー様が眉をひそめるのが見えた。
いつも表情を動かさない人なのに、珍しい。
殿下が腕を差し伸べた先に、薄桃色のドレスの令嬢がいる。
バルト男爵家のロジーヌ様。
この三週間、殿下が園遊会にも狩りの席にも連れ歩いていた方だ。
私はそのたびに置いていかれたので、ロジーヌ様と同じ場に立つのは今夜が初めてだった。
「ジェラール様ぁ。わたし、なんだか怖いですわぁ……」
ロジーヌ様が殿下の腕に身を寄せる。
その瞬間、甘い香りが私の鼻に届いた。
雨の降る温室の匂い。
濡れた土と白い茶の花、それにまだ青い若葉の匂い。
嘘でしょう?
扇の骨が手のひらに食い込む。
事情を知らない人にはただの甘い花の香りにしか思えないだろう。
でも私には分かる。
これは十歳の私が初めて作って、その後八年かけて直し続けてきた、私だけの香水なのだから。
名前は「温室の雨」。
一本も販売したことはない。
下町で営んでいる小さな香水店「樫の葉」の奥の棚に、青い小瓶を一つ保管していただけ。
店番を任せている元乳母のマルトから、小瓶が消えたという知らせが来たのは先月のこと。
その数日前、雨の匂いの香水はないかと若い侍女が訪ねてきて、マルトは売り物ではないと断りながら、つい奥の小瓶を嗅がせてしまったのだという。
「ああ、この香りだ……」
殿下はロジーヌ様の髪に顔を寄せ、恍惚とした表情で目を閉じた。
そして大広間の隅々まで届く声で語り始める。
「皆も聞いてくれ! 八年前の春の園遊会で、僕は温室で一人の少女に出会ったんだ」
また始まった。
宮廷でこの話を知らない人はいない。
殿下は機会さえあれば、この初恋の物語を披露なさるのだ。
「泣いていた僕にハンカチを貸して、名も告げずに去った少女さ。顔は見られなかったけれど、あの子からは雨の温室みたいな香りがしたんだ。そして三週間前、ついに見つけたんだよ。僕の運命の香りを!」
殿下が胸ポケットから白いハンカチを取り出し、頭上高く掲げる。
八年前に少女が残していったという麻のハンカチを、殿下はお守りにして肌身離さず持ち歩いている。
……知っている。
あれは私のハンカチだ。
八年前、十歳の私は園遊会を抜け出して王宮の温室に潜りこんだ。
雨が降り出したので大人たちは皆、広間に引き上げていた。
家で作った雨の匂いの試作が本物と同じか、どうしても温室で確かめてみたかったのだ。
そこで棚の陰にうずくまる男の子に会った。
剣の稽古で叱られたのだと、しゃくり上げながら言っていた。
私はその試作をひと吹きしてあったハンカチを差し出し、男の子がそれで目を覆っている隙に、大人に見つかる前に逃げ出した。
あの子が王太子殿下だと判明したのは何年も後のこと。
三年前、婚約の顔合わせの前日に殿下から手紙が届いた。
『香水をつけてくるな。僕は香りで運命の人を探している』
それでも顔合わせの席で一度だけ打ち明けようとした。
「殿下。五年前の園遊会で、温室に……」
「君との婚約は政略だよ。僕の心には温室の少女がいるんだ。……悪いけど、期待はしないでくれるかな」
殿下は私の話を最後まで聞かずにそう言い放った。
そのとき十五歳の私は思い知った。
自分は香りでしか見つけてもらえないのだと。
悔しかった。
香りで選ばれるくらいなら、一生気づかれなくていい。
そう決めて、香水をつけるのをやめた。
……決めた、つもりだった。
いつか殿下が香りではなく私自身を見てくれたら、その時に話そう。
そんな未練を胸のどこかに残したまま、三年が過ぎた。
「エステル。何か言うことはあるか?」
殿下の声で我に返った。
言いたいことなら山ほどある。
しかし今、何より気になるのは殿下の腕にぶら下がっている令嬢の香りの出どころだ。
◇
「ロジーヌ様。素敵な香りですわね」
私が微笑むと、ロジーヌ様は勝ち誇ったように顎を反らした。
「ありがとうございますぅ。でもこれ、香水じゃありませんのよ? わたし、生まれつきこういう香りがする体質なんですの」
「まあ。生まれつき」
「ええ! 香水なんて下品なもの、つけたこともありませんわ」
下品、と来た。
調香師の私に向かって。
「ほら見ろ、エステル! これが本物の香りってものだよ」
殿下が得意満面で頷く。
本物、ですか。
八年かけて調えた香りを本物と評価していただけるのは、作り手としては光栄ですけれど。
扇の骨を親指で一本ずつなぞりながら考える。
さて、どこから崩して差し上げようかしら。
「では、一つ予言をいたしましょうか?」
「予言?」
「ええ。その香り、十時の鐘が鳴るころに変わりますわよ」
大広間がざわめいた。
「雨がやんで、雨上がりの樫の木の匂いになるんですのよ」
「は? 香りが変わる? 何を馬鹿なことを」
「ロジーヌ様がその香りをまとわれたのは、夜会の始まる前、七時ごろでしょう?」
ロジーヌ様の肩がびくりと跳ねた。
「三時間たてば雨はやみます。そういうふうに設計しましたもの」
「つ、作った? あなた、何をおっしゃって……」
「生まれつきの香りなら、時間で変わったりはしませんわよね。ねえ、殿下?」
「あ、ああ……そうだな。そうだとも」
殿下はロジーヌ様の髪をもう一度嗅いで、自信のなさそうな顔で頷いた。
壁際の大時計に全員の視線が集中する。
長い針は頂まであとわずか。
楽団は弾く手を止め、給仕たちは盆を掲げて立ち尽くしていた。
鐘が鳴る。
一つ、二つ。
十の音が大広間に響いて消えると、ロジーヌ様のまわりの空気がふっと入れ替わった。
甘い花の匂いが引いていく。
代わりに、雨に洗われた樫の幹と湿った土の匂いが立ちのぼる。
近くにいた侯爵夫人が扇を下ろし、鼻をひくつかせる。
その隣の老伯爵も、向かいの騎士団長も。
気づけば、着飾った貴族たちが一斉に鼻を動かしていた。
これほど大勢の貴族が揃って鼻をひくひくさせる光景は、王国の長い歴史でも初めてではないだろうか。
噴き出してはだめ。
だめなのに、口元が勝手にゆるみそうになる。
「か、変わったわ」
「本当だ、雨上がりの森の匂いがする……」
「いや、これは雨上がりの演習場ですな。懐かしい」
騎士団長が妙なところで感心している。
殿下はロジーヌ様の髪に鼻を埋めて、そのまま固まった。
「……樫だ。どう嗅いでも樫の木だ……」
「ち、違いますの! わたし、体質で、その、季節によって……!」
動揺のあまり、ロジーヌ様の声が裏返った。
「ロジーヌ様。季節は三時間では変わりませんわよ?」
「――エステル嬢」
玉座の脇から静かな声がした。
今夜の夜会の主催者である王妃陛下だ。
「あなた、その香りを作ったと言いましたね」
「はい、陛下。実は下町で、『樫の葉』という小さな香水店を営んでおりまして」
一度息を吸ってから、私は続けた。
「この香りだけは売り物ではなく、店の奥に一本だけ置いておりました。……先月、盗まれるまでは」
今度は大広間がはっきりとどよめいた。
「ぬ、盗まれた、ですって?」
「わたしじゃありませんわ! か、買ったんです、下町のお店で!」
「あの香りは、一度も売ったことがございませんの。店番に確かめていただいても構いませんわ」
「その件でしたら」
殿下の背後に控えていたルシアン様が一歩前に出た。
「先月、下町の香水店から盗難の届けが出ています。王宮に出入りする者が関わるかもしれないので、王都警備隊の届けの写しは近衛にも回ってくるんです」
ルシアン様がいつもどおりの平板な声で続ける。
「品は青いガラスの小瓶が一本。底に樫の葉の刻印あり。盗まれる数日前に、雨の匂いの香水を探しに来た侍女がいた、とも」
「調べなさい」
王妃陛下の一言でルシアン様がロジーヌ様の前に立つ。
「失礼いたします。お手提げを拝見しても?」
「い、いやですわ! 殿方が淑女の持ち物を――」
「では、私の侍女に」
王妃陛下付きの侍女が手提げを開けると、青い小瓶が転がり出た。
中身は底にわずかに残っているだけだ。
侍女が瓶を灯りにかざすと、底に刻んだ樫の葉の形がくっきりと浮かび上がった。
三週間、香りが変わる前につけ直してきたのだろう。
今夜は残りを惜しんで、そのつけ直しを我慢したのだ。
「ジェラール様ぁ……」
ロジーヌ様が殿下の袖にすがりつく。
殿下はその手を振りほどきもせず、かといって握り返しもせず、ぽかんと口を開けていた。
◇
「ま、待て。待ってくれ」
殿下がよろめくように私の前に出た。
「エステル。君がその香りを作ったのなら、八年前、温室にいた少女は……」
殿下の手の中で白いハンカチがかすかに揺れている。
「殿下。そのハンカチの隅に、樫の葉の刺繍がございませんか?」
殿下は慌ててハンカチを広げた。
黄ばんだ麻の隅には緑の糸で小さな葉が一枚縫い取られている。
庭の樫の木に登ってばかりいた私のために、母がハンカチの一枚一枚に縫ってくれた葉だ。
店の名前も小瓶の刻印も、全部ここから取った。
「君、だったのか……」
「ええ。八年前、温室で殿下にハンカチをお貸ししたのは私ですわ」
言ってしまった。
八年間、一度も口にできなかったことを。
胸がすっとするかと思っていた。
実際にやって来たのは拍子抜けするほどの軽さと、遅すぎた、という小さな痛みだった。
「なぜだ。なぜ黙っていた!」
「……申し上げようとしましたわよ? 三年前の顔合わせの席で。殿下が最後まで聞いてくださらなかっただけですわ」
殿下の顔が赤くなり、次に青くなった。
「そ、それなら話は別だ! 婚約破棄は撤回する。エステル、君こそが僕の運命の――」
一瞬だけ、十歳の私が胸の奥で顔を上げた。
やっと見つけてもらえた、と。
嬉しい、と思いかけた自分が少し恥ずかしい。
だが殿下が見たのはハンカチの刺繍で、私ではない。
「いいえ」
自分でも驚くほど、きっぱりした声が出た。
「撤回は承りません。殿下が八年探していらしたのは香りです。私ではありませんでしたわ」
「そんなことはない! 僕はずっと、あの子を……」
「では殿下。この三年で、私の好きな花をお知りになりました?」
殿下は口を開きかけて、絶句した。
「私が考え事をする時の癖は、ご存じ?」
「そ、それは……」
「ほら。香り以外のことは何もご存じないでしょう?」
「ジェラール」
王妃陛下の声が、冬の朝の井戸水みたいに冷えている。
「香りで妃を選ぼうとした挙げ句、盗まれた香りに騙されて、八年前の恩人を夜会の真ん中で辱めたのですね?」
「は、母上、それは、その……」
「婚約破棄は受け入れます。あなたの有責として。……それから、そのハンカチ」
王妃陛下は手のひらを上に向けて差し出した。
「持ち主に返しなさい」
殿下はハンカチを見下ろし、指を一本ずつ未練がましく離しながら、私の手に載せた。
八年ぶりに戻ってきたハンカチからは、もう何の香りもしなかった。
ロジーヌ様は王妃陛下の侍女に付き添われて、大広間から退出していった。
盗みの件は明日、警備隊があらためて取り調べるそうだ。
ふと気づくと、ルシアン様が私と人垣の間に立っていた。
好奇の視線から背中で私を隠すように。
何も頼んでいないのに、この人はいつもこういうことをする。
殿下が夜会で初恋の話を披露なさることは、当分ないだろう。
その結末を宮廷の誰もが知ってしまったのだから。
◇
夜会を抜けると、足は自然と温室に向いていた。
ガラスの屋根を細い雨が叩いている。
八年前と同じ、濡れた土と青い葉の匂い。
私は棚の陰にしゃがみこみ、返してもらったハンカチを膝の上に広げた。
「ああ、やっぱりここでしたか。お一人で帰すなと、王妃陛下に言われまして」
振り向くと、入口にルシアン様が立っていた。
雨に濡れた肩から鉄と革の匂いがする。
「え、追いかけていらしたの?」
「護衛ですよ。追いかけたわけでは、なくて」
「同じことですわよ」
ルシアン様は困った顔をして、私の隣に片膝をついた。
二年前、ルシアン様は流行り病の高熱で匂いが分からなくなった。
騎士の務めに支障はないと、本人はいつも平然としている。
だからこの人の前でだけは、香りの話をせずに済んだ。
殿下が私を待たせて狩りに出かけた日も、ロジーヌ様と庭を散策していた日も、「婚約者の相手をしておけ」と置いていかれて、隣で話し相手になってくれたのはこの人だった。
「いやあ、今夜は見事でした。鐘が鳴ったとたん、大広間の全員が鼻をひくつかせて」
「ルシアン様には、何が起きたか分からなかったでしょう?」
「ええ、さっぱり。ですが、皆の顔を見ていれば分かりますよ」
大真面目に言ってから、ルシアン様は口元をわずかにほころばせた。
「あの、一つ白状してもいいですか?」
「何でしょう」
「八年前……温室で泣いていた殿下を迎えに行ったの、僕なんですよ」
え?
「当時は殿下の小姓で。殿下はハンカチで目を覆っていたから、香りだけ覚えたんでしょうね」
ルシアン様の声が、雨の音に紛れそうなほど低くなった。
「でも僕は……走っていく女の子の顔を、見てしまったんです」
「じゃあ、あなたは……」
「三年前、殿下の婚約者だと紹介されたあなたを見て……ああ、あの子だ、って」
「どうして殿下に言わなかったの?」
「言えば殿下は、あなたを香りの代わりに選んだでしょう。それはあなたが一番嫌がることだと思ったので……すみません」
何それ。
ずるい。
そんな所まで見ていたなんて。
「でも、あなたには私の香りなんて分からないじゃない」
「ええ、分かりません。だから香り以外のものを覚えたんです」
ルシアン様は指を折って数え始めた。
「話す前に、必ず一度息を吸うでしょう。考え事をするときは、扇の骨を一本ずつ親指でなぞるし」
指が三本目に移る。
「爪の際には、いつも花びらの色が残ってる。あと、怒ると声が丁寧になりますよね」
「最後のは余計ですっ」
「今夜、殿下に向けた声は、これまでで一番丁寧でしたね」
思わず吹き出してしまった。
おかしいのに鼻の奥がつんとして、雨の匂いが分からなくなる。
調香師の鼻が、こんな時に限って役に立たない。
あの顔合わせの日から、私は香りでしか探してもらえないのだと思っていた。
けれど香りの分からないこの人は、香り以外の私を、何も言わずに覚えていてくれたのだ。
「エステル嬢。その……改めて、お願いがあるんですが」
ルシアン様が姿勢を正す。
剣の柄に置いた手が、珍しく落ち着きなく動いていた。
「明日から、正式にあなたを訪ねてもいいですか? 護衛ではなく、僕として」
「え、ええと……それは、つまり」
「求婚の前の、ご挨拶……のつもりです」
「そ、そういうことは、もっと前置きをしてからおっしゃって!」
「八年、前置きをしましたよ」
返す言葉が見つからない。
膝の上のハンカチを畳んで手提げにしまう。
これは十歳の私に返しておこう。
代わりに今夜持ってきた自分のハンカチを取り出した。
隅には同じ樫の葉の刺繍。
「どうぞ。何の香りもしないハンカチですけれど」
「僕には、どのハンカチも香りがしませんが」
ルシアン様は真顔でそう言って、ハンカチを胸ポケットに収めた。
殿下が八年間、香りのために持ち歩いていたのと同じ場所に。
雨がやんで、開いた扉から庭の樫の木の匂いが流れこんでくる。
この人にはきっと分からない。
だったら明日から毎日、どんな匂いがしたかを話してあげればいい。
◇
翌朝、私は三年ぶりに香水をつけた。
手首に一滴。
新しく調合した、焼きたてのパンと柑橘の皮の匂い。
雨の香りは、もう十歳の私にあげてしまったから。
「お嬢様、お店の前に騎士様が立っておいでですよ。開店の一時間前から」
店番のマルトが、帳場から身を乗り出して報告してくる。
顔じゅうに「面白くなってきた」と書いてあった。
「それと、騎士様が待っているあいだに教えてくださった宮廷の噂を一つ。王太子殿下は王妃陛下のお言いつけで、お庭の花の名前を百覚えるまで、夜会に出してもらえないそうですよ」
「……百も?」
「今朝の時点で、七つだそうで」
同情すべきなのに、口元がゆるむ。
殿下には香りより先に知るべきことが山ほどあったのだ。
扉を開けると、私服のルシアン様が一礼した。
腕にはなぜか小さな鉢植えを抱えている。
「おはようございます。手ぶらで来るのも何かと思いまして」
「まあ。これは……ミントですわね?」
「花屋で、一番匂いが強いものをと頼みました。僕には分かりませんが」
分からないのに、匂いの強いものを選んできたのね。
この人らしい。
胸の奥が温かくなって、私は鉢植えを受け取った。
「今朝の香り、どうです?」
手首を差し出すと、ルシアン様は真剣な顔で顔を寄せた。
「……いい匂いですね」
「分からないくせに」
「分かりますよ。あなたの機嫌がいいので」
……この人、本当にずるい。
私は手首を引っこめて、赤くなった顔を鉢植えの陰に隠した。




