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超短編集  作者: 正丸八光


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令和だな

「どすこい!どすこい!」30人の相撲部員が四股を踏み、キャンパスを響かせる真正面で「押す!押す!」空手胴着の集団が正拳突きで向かい合う!両者は日頃から小競り合いを繰り返す犬猿の仲で、睨み合いから乱闘が始まり掛けたその時「とおーっ!エイヤー!」回転受け身をしながら柔道部が割り込んで来た!「貴様ら!周りに迷惑かけてるのが分からんのか!」柔道部主将の叱責に空手部部長が「うっせぇ!俺達は暑苦しい連中に土俵の外に出るな言ってんだ!てめぇらは、でしゃばらねぇで畳の上で寝とけ!この弱小柔道部がぁー!」「何ぃー!」(ののし)り合いから三つ巴の乱闘が始まった!校舎の上から高みの見物をしていた野次馬の1人が「昭和かよ・・」(つぶや)いた時「ドーン!ドーン!」太鼓が鳴り響き、学ランを着た応援団が駆け込んで来る!「この乱闘!応援団が(あず)かったぁー!」団長の大声で乱闘していた連中の動きがピタリと止まり、団長に視線が集まると見物人達に向かって「この乱闘の続きはリングの上で行います!決着を見届けたい方はチケットの購入を!開催日と対戦相手はSNSにて発表しますので、フォローをお忘れなく!」「令和だなぁ~・・茶番だよ!」


(終わり)





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