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0053 模擬戦講義2
「やるな!ビームってあたんねえんだけど!」
「それは諸君が遅いからだ。」
フロアを跳んで疾走しながら、雷人は舌打ちした。
「あたんねえ!」
05gnは最適化された疾走と飛行能力を持つ。
素早く、的確なビーム砲が来るので、大変な雷人だった。
(というか模擬戦って何だ?)
雷人はめんどくさくなってきた。
(何でオレは戦ってんだ?)
優夏には勝てと一応命令されている。しかし、その命令は絶対ではないので、雷人は負けようかと思った。
「君。」
「何だよ。」
「君は一国を背負ったことがあるか?もし分からなければ、君には何も価値もないということだ。」
「はあ!一国を背負う?!」
そういえば。自分は何人なんだろう?
雷人は思って、ビーム砲を放り投げた。
「はあ、そうか。」
雷人は05gnを手づかみで床に押し付けた。
雷人の目からピリッと雷電が起こった。
「なっ?!」
「おまえはアメリカのアンドロイドで俺は日本のアンドロイドなんだな。」




