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0039 懐かしい
右腕からオイルを滴しながら、雷人はニーロの頭を狙う。
「ほらほら、当たってねえじゃん!」
ニーロは刀で雷人の右目を貫いた。
「後頭部いかなかったじゃん。」
「………。」
ハンドガンが刀の捻りで手から飛んだ。
左手が血を上げる。
雷人はニヤリと笑った。
強い。
「やった………。」
ある。
殺しがいがある。
最新式とか最新鋭とかどうでもいい。
最新の武器とか最新式の戦車とか聞きあきた。
地獄を知らなかった時だ。
やっぱり自分は夢にひたってたのかもしれない。
刀は何度叩いても割れない。
雷人はひんまがった鉄の棒を投げた。
体温が、オイルで循環しているこの体が、上昇する。
雷人は一気に地面を左手で軸にすると、回り蹴りでニーロをぶっとばした。
5mは宙を飛んだ。
5mを足で稼ぎ、上に弾丸を飛ばした。
ニーロはそのまま落ちた。
雷人は弾を装填すると、たてつづけに全弾打った。




