0020 リセマラ
「あの、もう少し緊張感無さすぎよ。」
裸に、なって、泥パックしてもらいながら、朝倉優夏は呟いた。
暗い、確かに暗いが、サロンのお店に気がついたらいたので、これが誘拐だと思える特殊なセレブ感がぎこちない。
「ち、ちょっとまって!雷人このこと知らない!突撃して壁でも割ったら、私見られちゃうじゃない、久しぶりのサロンだけど。」
「お客様。お出迎えがございます。クレイジョーカー足るもの、壁を壊すより、敵の存続を狙うでしょう。」
「そう、なの?」
戦法はからっきしの優夏だった。
とにかく壁でも何でも泥パックしている所に男性が入ってくるのは避けたい。
車は広い駐車場で止まって、雷人が出てきた。いきなり、散弾の雨を受けた雷人は、車が爆破するので、ジャンプして間を計らい、受け身を取った。
「誰だ?都心部で散弾銃なんでぶっばなす馬鹿は。」
「分かった、こっちにしようか。」
男がすらりと刀を腰から抜く。
「へえ。」
優夏はこの男を倒さないと入口に入れないようだ。
雷人は警棒を服の中から出した。
「ルナ、いるか?」
「ええ。」
上から、後ろに乗車して、再起動したルナが降りた。
「こっちも準備万端ですわ。」
取っ手部分がある棒2本を持ち、ト型の武器二つを両手にルナが装備。
ルナは上から、雷人は横から攻めた。
散弾銃を捨てた手先は横に長いシルバーの銃を両手に持つ。
連弾が煙と共に舞う。
「俺たちの標的はおまえだよ、クレイジョーカー。」
「はあ?!」
「お嬢様に何かが起きるのなら、おとなしく投降しろ。人類史で一番強いマシンよ。」




