0014 優夏が死んだら
「みあまらいと。私を追わないで。」
「そんなことはしていない。」
「みあまらいと。何をしている!」
「優夏をどこにやった!何で、こんなにいいんだ?!彼女を出せ!」
「うー、クヌーギー………。」
みあまらいと、皆亜麻雷人とつけたのはクヌーギーという、小さなウイルスだった。
朝倉家はこれをクレイジョーカーに植え付けた。
クレイジョーカーが3日後起こされると、皆亜麻雷人と名乗り、最後にこう言った。
「クヌーギーに侵略された朝倉優夏は何処なんだ?」
優夏を呼んできた親戚を優夏は退かせ、開口一番に言った。
「何故、こんな所に?意識があるのなら、外に出すものをです。」
「優夏。クヌーギーがいる。頭の中だ。鬱として。」
「クヌーギーって、何?」
「いや、オレもよくわからないけど、おまえの頭の中にクヌーギーがいる。取り方を覚えたから、ちょっとこっちきてくれ。」
優夏が雷人に近づくと、優夏は雷人を解放した。
「優夏!」
雷人は言った。
「じゃあ、オレ、いいや。おまえら嫌いだから、優夏のそばにいる。何か、優夏殺そうとしたら、ほどよく殺す。で、優夏がいいっていうまで死なないことにした。」
「おまえ、自分が何か分かっているのか?」
「うん。何か優夏がいいっていうまで、死なないことにした。じゃ、優夏がいなくなったら、何かどうでもいいや。」
とても危険だ。
皆が思った。
しかし、雷人が抵抗しないと誓ってしまった。
しょうがなかった。納得したのは、最後に優夏だけだった。
「と、いうわけさ。」
「クレイジョーカーって、何だ?!」
雷人は説明が苦手だった。
「じゃあ、ソフトのダウンロードは絶対できるんだよな。」
「うーん、まあね。想像で。」
「はあ!?アンドロイドが?!いいのか、おまえ。ここにいて。」
「優夏がいる間ね。後は自分で何とかするまで、自分鍛えるしかないね。骨の髄まで。優夏がいなくなったら、この世のストッパーがなくなる。」
ルナは驚愕の表情で見ていた。
「クレイジョーカー?!知らない。共有されてないことは本当です。」
「じゃあ、話戻るけど、何で兄さん経由で優夏と話せなくなったんだ?」




