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【プロットタイプ】一人で十人分の働きをする人

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

『その場に居ない』。ただそれだけなのに、突然何もかも消えてしまう。

一人で十人分の働きをする人と、一人で一人分の働きをする人十人。何方を落とすかという問題がある。どちらを取っても痛手となる様な、傷となる様な、トロッコ問題。

でも社会を渡り歩いて来て、ふとした共通点を見付けた。


仕事から帰って来た鏡花が徐にこんな問い掛けを投げた。

「一人で十人分の働きをする人と、一人で一人分の働きをする十人、貴方なら何方を解雇しますか?」

この問、仕事量だけを見れば天秤は何方らも等価である。しかし給料や休みなどの損失面を鑑みれば、天秤は必ず何方かに傾く。暫く考えた結果、俺は安牌を取る事にした。

「一人で一人分の働きをする人間十人。理由は単純。リスクの分散」

一人で十人分の働きをする人間が居なくなった途端、経営は直ちに傾くだろう。今から人並みの仕事が出来る人間を突然十人雇っても、同じように働けるかは分からない。だから、どうしてもと言われるのならば、俺は後者を取る。

すると鏡花はふっと気の抜けた様な微笑みを浮かべ、ただぽつりと肯定した。

「そう。私も……。ちょっと話を聞いて欲しいんだ」

其れから徐に淡々と口を開き始めた。


私がお世話になった先輩が辞めちゃう話をしたじゃない? その先輩は本当に偉大な方だった。優しくて、気が使えて、人の何倍もの仕事を熟せる方だった。皆その人を拠り所にしていた。期待の星として扱った。

でも唯一の欠点があった。其れはとても体が弱かった事。よく熱を出していたし、通勤途中に倒れてしまう事も一度や二度では無かった。そうしたら、ある日突然、退職してしまった。

理由は何個か浮かぶ。期待を掛け過ぎてしまった事。その方一人に負担を掛けてしまった事。

でも……前にも同じ様な事があった。仕事の出来る方だった。けれども持病があって、一週間に二、三日しか来れない方だった。その方も突然、退職してしまった。

……何の因果もない。なんの関係もない。けれども『出社し続ける』これが日常に組み込まれて居ないと、ある日突然、人は居なくなってしまうのかも知れないと思っている。


一息に話し終えた後、鏡花は俺の顔を見た。何度目かの別れを惜しむ様に静かに溜息を吐いた。

「だから私、『出社する』って事に関しては妥協したくないの。それだけが因果に巻き込まれない為の唯一の対策だと思っているから」

そう言うと、ただ俺の身体にしがみついて来た。別れを惜しむ様に。離れ離れにならないように。

仕事が人の何倍も出来る人って、突然居なくなっちゃうんですよ。

期待を掛けられ過ぎたり、出社日数が少なかったり、それ退職とは何の関係もないはずなのに、突然居なくなってしまう。


私の考えがただ古いだけだと思ってこの先はお聞き下さい。


出社してない方、それがただのサボりだったり、育児だったり、体調不良だったり、テレワークだったり、まぁ理由は色々です。

でもその方々って、突然辞めちゃうんですよ。


でも辞めてしまう方の傾向として、『出社してない』方が多い。逆に出社している方は、辞めないんです。

多分、意識、無意識問わず『辞めにくい』という警告がどっかしらで思うからだと思うんですが。


だから私の中で『出社しない』という選択は、なるべく残したくない。

なんだか突然、そんな因果に飲まれてしまいそうだから。


上は個人の意見。

今はテレワーク推奨のところとか、体調不良なら休みやすい社会です。

だから在宅とか休みとか、バンバン活用して良いんです。

ただ消えないで、居なくならないで欲しいな。とは思うんです。

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