第40話 〜 初仕事5? 〜
いつもお読み頂きありがとうございます。
今回は少し過激な表現を使用している部分がありますのでご注意ください。
木下は何が起きているか全く理解が出来ていなかったが、兎に角目の前の男に向かって攻撃を仕掛けるために前進し始めた。
そう、前進しようと一歩踏み出そうとした時から時間がゆっくりと流れ始めた。視界が前のめりに成って行きどんどんと地面が近くなってくる。
『どうなっている?転んだのか?受け身を取らないとこのまま頭を…なんだあれ?』
視界が前に進まずに地面が近づいて行くので、受け身を取るために右手を出そうとしたが、視界に右手が見えてこない。致し方なく左手を出そうとするが同じく左手が見えてこない。
慌てて左手を見ようと首を捻ろうとしたその時、視界の端にありえない光景が映っていた。
『ば、馬鹿なっ!アレは俺の足っ!それに腕っ?』
“ドザッ。ゴロゴロ“
頭部に衝撃を受け視界が回転し始めた。そして視界が急激に狭まっていき意識が遠のいて行き漸く自分が首を切り落とされたことに気づいたが意識がプツと途切れた。
「うぁぁぁぁーーーっ!あっ、あっ、あぁぁぁ〜!!!」
木下は大声を上げて意識を取り戻し上半身を起こす。直ぐに首、腕、足を触り身体にくっついている事を確認して言葉に鳴らない声を上げ続けた。
「うるせぇえっ!」
”ザシュッ!!“
「えっ?」
額に衝撃を受け再び時間がゆっくりと流れ始め、視界が後ろに下がっていく。そして後頭部に衝撃が2回、3回とありまた意識がプツッと途切れる。
「おおっぉおぉぉぉぉっ! がぁ、がぁぁ〜!」
すでに何回目か分からなくなりつつあるが、木下は額と後頭部を抑えながら意識を取り戻す。
『な、何が??さっき?から何が起きているんだ?』
「だから、五月蝿い」
”ごぉっ“
今度は喉に鈍い衝撃を受け、意識を取り戻してから叫び続けていた声が出せなくなり、水、いや血液が溢れ息が吸えなくなり喉を掻きむしり始めた。
地面を転がりながら喉をしばらく掻きむしっていたがまた意識が遠のき始め、木下は酸欠で脳が死に始めたと認識していた。
「もう、何回生き返らせればいいと思っているの?」
その言葉を最後に何度目かの意識が途切れた。ドカッ!と股間に強い衝撃と耐え難い痛みを感じ木下は意識を取り戻す。視界が涙なのか、なんなのかわからないが滲んでよく見えない。
手で股間を抑えながら声を出せず?に縮こまりながら痛みを引くのを只々耐えていた。そして痛みが引き始めた頃、凍える温度の大量の水が全身にぶっかけられる。
真冬のそれも深夜に近いこの時間に、そんな温度の水をかけられては流石の木下も凍えずには居られないかった。奥歯が意識せずにガタガタと震えだし全身が強張り始める。
「よし、やっと静かになったな。裕?本当にこんな奴を生かしておかないといけないのか?」
「そうですよ!コイツが何かを言うたびに目の前が真っ赤になる程の怒りが、殺意が湧き上がって…あっーーーーー!」
「ちょっと待てぇ!イサむん!今はこの位で一旦我慢して!そろそろMPが乏しくなって来たからこれ以上蘇らせるのは厳しいから。ねっ?」
「ゔゔぅ、ゔゔぉ?」
「お前さぁ?危機感とか、危険察知とかスキルないの?俺も必死に耐えているんだかヨォ?少し空気を呼んで静かにしていろよ、あぁん?」
何時もは3人の中で1番温和な印象がある裕が、汚物を見るような目で木下を見て、横っ腹に蹴りを何度も入れた。一撃一撃が相当な強度のため、通常人体からは鳴らなそうな音が周囲に響く。
「いいか?一度しか言わないからよく聞け?そして魂に刻み込め。俺たちに、皇安局に従え、そして今後一切、命令がない限り何人たりとも眷属になどするなぁ!分かったか?」
裕は千里也並の威圧を込めて木下に言い聞かせる。木下は壊れたオモチャの様に首を上下に何度も、何度も降って肯定を裕に伝えていた。
「ヨシ、◯んで良し!」
そう呟くと裕は木下の股間を踏み抜き、あたりに卵が潰された音が響き渡り木下の意識は再び闇に沈んだ。
「おいおいおい、大丈夫か?また…?」
「大丈夫、大丈夫、直ぐに蘇らせるから、クククっ」
勇はその様子を見て裕をなるべく怒らせないようにしようと心に刻むのだった。
『まあ、“ねこねこ“ちゃんを害する輩は俺が何人たりとも許さず、必ず守るから』と人知れず誓うのだった。
お読みいただきありがとうございます。
今作品は全て作者の妄想で出来ております。
現実の言葉、人物、団体、組織などなどは、一切関係がございません。ご了承の上お読み頂けますと幸いです。
更新は週3回を目標に更新します。
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