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第37話 〜 初仕事?〜

事件発生の説明に名古屋を追加しました。

千里也(セリヤ)(ユタカ)(イサム)が男3人でわちゃわちゃと騒いでいると部屋の扉が突然開き不機嫌な表情の加恋(カレン)が入ってきた。


加恋は騒いでいる?男3人を心の芯まで見下すような冷たい目で見た後、脇に抱えていたタブレットを操作し始める。


「ね、ねぇ?何かヤバめな感じだね?」


「そ、そうですね。少し静かにしますか?」


「そうか?…腹でも減って糖分が頭に回ってないだけじゃ無いのか?」


裕、勇、千里也の順に不機嫌を一切隠さない加恋を見て呟く。千里也の呟きを聞いて何か言おうとしたのか口を開きかけたが堪えるように閉じた。


「突然だけど任務よ…直ぐに移動するわ。場所は…」


反論を一切認めない雰囲気を漂わせて加恋が任務開始を告げる。勇は意識不明の間も含めて3日家に帰っていないので自宅に一度帰りたいと思いながらも黙っていた。


「突然過ぎないか? 予知班は何をしていたんだ?明日まで続く様なら断るけど?」


空気を全く読まない、感じない千里也がぶっきらぼうに反論した。それを聞いた加恋から殺気が漏れ始める。だが、ほぼ一般人が洩らす殺気なので勇達にとってはただ見つめられているだけの感じだ。


「こっちだって明日は予定があったのに任務だからキャンセルして来ているのに、貴方だけ勝手は許されないわ!そもそも、万年暇人の貴方にどんな予定があるって言うのよ?!」


「“万年暇人”とか失礼な人間だな? 明日は“ねこねこ”ちゃんの“ねこねこちゃん主催“の対バンライブが名古屋であるんだよ!だから明日は昼から新幹線で移動なんだ。忙しいんだよ、全く」


「はぁあ?貴方何を言っているの?何を言っているか分かっているの?…」


千里也の反論に顔を紅くして目を釣り上げながら加恋が怒鳴りながら文句を続けようとした所で、勇が割り込んだ。


「千里也さんっ! 俺その情報知らないんだけど!ライブは全部一緒に行くって言ったじゃ無いですか!あのファミレスでの誓いは、あの誓いはそんなに軽いものだったんですかっ!」


「勇っ!?あなたも何を言っているの!」


「加恋さん!ちょっと黙ってて下さい!今、俺は大事な話をしているんですっ!」


勇の突然な割り込みに先ほど以上の怒りを込めて加恋がツッコムが、すでに周りが見えていない勇には届かず逆に黙れと言われる。


「あ、それな…バンビさぁ…目が覚めなかったし…目を覚ましたら家に帰ると思ってさ…そもそも【限界突破】に時間をかけ過ぎなバンビが悪いっ!」


勇に言い寄られ最初は口淀んでいた千里也だったが、反論しているうちに反撃の糸口を見出した千里也は、逆ギレを演じ反論に転じた。


勇と千里也は「それはっ!」「いや、やっぱりっ!」など小学生の子供様に小さな互いの綻びを罵り合い始めた。2人の口撃が激し過ぎて加恋は割り込む事が出来ず、あたふたし始める。


”パンッ!!!!“


突然、大きな音と共に魔力が弾け勇と千里也は口論をやめ音がした方を素早く確認する。


「ハイハイ、2人ともちょっとストップ。緊急任務みたいだから先ずは話を聞こうか。加恋もどんな予定があったかは知らないけど、短く無い付き合いなんだからもう少し工夫して指示を出すようにね。取り敢えず3人とも正座っ!」


裕が表情では微笑んで居るが、目はギラギラとし全身から魔力を沢山込めた【威圧】を3人に向けて放つ。


3人は身体を一瞬ビクッとさせてから素早く正座をし大人しくした。しばらく誰も口を開かなかったが、裕があごで加恋に説明を促す。


「…緊急任務です。神崎、篠原、山田を含む第3課に緊急任務です。今から2時間前に名古屋で京都皇安局がある帰還者(トフルギア)と接触、勧誘を試みましたが拒否をし攻撃されました。即座に捕縛、殲滅に移行しましたが対象はそれを突破、逃走しています」


「はぁ?何だそれ?」


加恋の説明に千里也が呆れた声を上げるが、裕からの【威圧】の圧力も同時に上がったので再び口を閉じた。


「…対象のトフルギアは狼獣人型だったらしく、変身をして反撃をされたそうです。関西地区でここ1、2ヶ月若い女性が襲われる事件が多発しており調査した結果、トフルギアの犯行と判明した様です」


静かに相槌を着きながら聞いていた裕がおもむろに右手を挙げる。加恋はそれを見つけ「どうぞ」と促した。


「まず、千里也もさっき言っていたけど予知班は何をしていたの?それに対象は何人?推測するに1人だよね?少なくとも3マンセルの京都皇安のメンバーが抑えられないのはおかしくない?」


勇は京都皇安局のメンバーの実力を知らないので何も言わなかったが、千里也は「そうだ、そうだ」と同意した。加恋は小さなため息と共に説明を続ける。


「…対象は接触時に一般人を人質を複数取っており、その一般人の対応中に逃げられたとの事です」


「「なんだそれ?」」


千里也と裕から呆れた声が上がる。勇も同じく一般人が何人集まろうが、トフルギアとの力の差は歴然でボクシングの世界チャンピオンだったとしても相手にならないぐらいの差があるのだ。


「報告によると対象のトフルギアの特殊能力で噛みついた対象を眷族にし力を分け与える事が出来るらしいです。詳細は調査中ですが…タチが悪いのがその一般人の人質は眷族にされると段々と狼獣人に姿が変わっていきその内に自我が消滅し操り人形になるそうです」


加恋の追加の情報に3人は驚きの表情をしつつ沈黙を守って続きをまった。


「一度操り人形になった眷族は人間に変身も自在になり京都皇安メンバーは、当時背後から襲われたり人質を庇っている時に反撃されたそうです。

 その眷族にされた人質の殆どは、メイドカフェ、コンカフェ店員など容姿が良い女性ばかりで中には地下アイドルのメンバーもいたそうです…」


「「「なっ!何ぃーーー!!  加恋さんせっ!直ぐに案内しろ(して下さい)”ねこねこ“ちゃん達が危ない!!!」」」


興奮した3人の声が部屋を飛び越えフロア中に響き渡ったのだった…

お読みいただきありがとうございます。

今作品は全て作者の妄想で出来ております。

現実の言葉、人物、団体、組織などなどは、一切関係がございません。ご了承の上お読み頂けますと幸いです。

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