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第26話 〜 帰還? 〜

首を落とされゆっくりとダンジョンに吸収されていく牛頭鬼(ギガヘカトンミノタウロス)を見ながら(イサム)は、先程の行動を振り返っていた。


勇と牛頭鬼の間にはLv.20程の差があり当初縛りを行い戦闘をし始めた。途中までは縛りがある中で優位に戦闘を進めていたが、牛頭鬼の底力と言うか思わぬ反撃を受ける。


そしてダメージを受けた事で怒りにキレ、無意識に身体が最小の動きで牛頭鬼を倒してしまった。


◁◁◁

【危険察知】のスキルが後方からの攻撃を察知した。勇は心の中で舌打ちをしながら【頑強】のスキルを発動させ防御力を爆上げする。


スキルの発動と共に背中に身体の芯に響く様な衝撃に襲われ分銅で攻撃されたことが分かった。

「痛ってぇなぁー!クソ、また攻撃が通りやがったっ!」


勇が悪態を着いた瞬間、意識がスンと静まり【アクセラレート】と【身体強化・全身強化(フルエンハンス)】のスキルが発動し岩鬼大剣を右水平に構える。


続いて【必中断斬】のスキルを発動し牛頭鬼の首をを刈り取り牛頭鬼の背後に立っていた。


▷▷▷

「いままで、この半自動(ブチギレ)モードを防ぐ程の敵に遭遇していないから良いけど、千里也(セリヤ)さん達には通用しないよね…それとも半自動モードを磨くか?」


勇があれこれと考えていると牛頭鬼が綺麗にダンジョンに吸収されドロップアイテムだけが残っていた。残ったドロップアイテムは、【解析】の結果“牛頭鬼の角”、“高級牛肉”、“中魔石”だった。


「3つも落とすなんて流石はフロアボスかな?このドロップアイテムもだけど、道中剥ぎ取ったり拾ったドロップアイテムも買い取りとかしてくれるのか?…説明なかったからなぁ」


勇はブツブツと独り言を言いながらドロップアイテムを空間収納(ストレージ)にしまう。5階層の部屋をキョロキョロと見渡していると入り口とは反対側の扉が自動的に開いた。


「宝箱は出なかったからもうここには用が無いし、進むか。貰った地図によるとあの扉の先に帰還用の魔法陣があるはずなんだよなぁ…」


フロアボスを倒したら直ぐに次のイベントが発動するなんて良くある話なので、勇は周囲を警戒しながら扉を抜けた。


扉の先は学校の教室程の部屋になっており、地図通りに魔法陣がありその先には6階層に続くかいだんがあった。


「体力的には全く余裕だけど、久々のダンジョンだったし、ダメージも受けたし帰ろう…」


低階層で格下(低レベル)のモンスターしか出てこなかったので甘く見ていて、油断していた自分に落ち込みながら魔法陣に乗った。


一瞬の浮遊感の後、1階層の地上に続く階段の横に移動してきた。階段の周りにはスライムも居なく静かだった。階段を登り地上に出るとバイオハザードなどが起きた時の防護服を着た何者かが文字が書かれたホワイトボードを持って立っていた。


“喋らない・そのまま右手の部屋に入り消毒を受けろ。これは命令だ”


「…っ」


一瞬何かを言いかけた勇だったが、防護服を着た何者かから必死さが伝わって来たので大人しくダンジョンの入り口横の部屋に入る。


勇が入ると自動で扉が締まり、壁に次の指示が書かれていた。


“装備・服を外し青い箱に入れろ。装備を外したら裸のまま後方の扉に入り消毒を受けろ”


「……」


命令口調に少し怒りを感じながら、言われた(書かれた)指示通りに鎧と鎧の下に着ていた服を青い箱に入れ裸になった。


天井にある監視カメラから下半身の一部が見えないように隠しながら後方の扉の中に入る。壁一面に穴が空いていて、消毒液とかが今にも吹き出されそうだと思った。


“3カウント後、消毒液を噴出する。20秒間目を閉じ息も止めろ”


「…。…。」


ピン・ピン・ピン・ポン。3カウントが終わると予告通り壁面の穴から液体が噴出して来て勇の身体を消毒した。20秒経つと液体の噴出が止まり代わりに温風が噴出され濡れた身体を乾かし終わると再び扉が開く。


特に指示は無かったが、扉を出ると青い箱はなくなっており代わりに白い箱に着替えらしきものが入っていたので着替える。入っていた着替えは全部白で統一された入院着の様な物だった。


着替え終わると入り口の扉が開いたのでゆっくりと出ると加恋(カレン)が何故か不機嫌な表情で待っていた。


「お疲れ様でした勇君。試験結果を伝えるので後について来て下さい」





この物語は作者の妄想の産物のため、現実の人物、団体、組織には一切かんけいがございません。

ご了承の上、お読みいただければ幸いです。

更新は週3回を目標に更新します。

宜しくお願い致します

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