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第25話 〜 ミノタウロス2?〜

5階層のフロアに仁王立ちでいるミノタウロスは4本の腕に2つの武器を持って構えていた。右下と左上の腕で鎖両斧と右上の腕に両刃の剣を持っていた。


「まずは、【解析】…牛頭鬼(ゴズキ)(ギガヘカトンミノタウロス)?ミノタウロスはミノタウロスみたいだけど…Lv.70。鬼の一種みたいだから、オーガー特攻を持つ鬼岩大剣は相性がいいかもね。…よし縛りを入れるか、使うのは【身体強化】の敏捷上昇だけと【頑強】を4回、いや3回だな。縛り戦闘とか良くやったなぁ、それじゃ行きますかね」


(イサム)は、背に背負っていた大剣を腰だめに構え【身体強化】の敏捷上昇スキルを発動させて真っ直ぐに突貫していく。


勇が向かってくるのを確認した牛頭鬼は、右下の腕で持っていた鎖を手首の力だけで投げると、分銅が勇の頭に向かってすごいスピードで飛んでいく。


勇は大剣の持ち手を前に1/4回転させて大剣の腹で分銅を自身も左に回転させて弾き返す。弾き返された分銅は今度は牛頭鬼に向かって飛んでいき、勇は回転の力をそのまま使い飛び上がり上段からの回転斬りを牛頭鬼の首に向かって放つ。


牛頭鬼は、驚いた様子もなく左上の腕の両刃斧で勇の攻撃をなんなく受け止めた。金属と金属が衝突する大きな音と火花が散る。


牛頭鬼は衝撃を少し吸収する様に膝を曲げ、直ぐに弾き返す為に勇を押し返した。勇も牛頭鬼の対応に気づき体幹を使って力の方向に身体の向きを替え綺麗に着地した。


「ほぉ、Lv.70の癖にやるねぇ。ちょっと甘く見すぎたかな?」


牛頭鬼も何かを気付いたのか先程の余裕な構えをやめて右半身の構えをとり直す。勇と牛頭鬼の間合いは大体3m程離れており、互いに攻撃を当てるためには一歩踏み込む必要がある距離だった。


先に動いたのは牛頭鬼で右下の腕で回していた分銅を足払いの様に右側から勇に向かって低く放り投げた。


分銅は大きく円を描きながら勇の足を狙って向かってくる。勇は鎖と分銅をジャンプして回避した、ジャンプした勇を牛頭鬼の右上腕の両刃剣が袈裟斬りを放つ。


勇は牛頭鬼の攻撃を読んでいたのか下段からかち上げる様に弾く。牛頭鬼は弾かれた勢いを使って身体を回し左上腕の両刃斧で横なぎ斬りで勇を攻撃した。


「いい動きだ、だが甘い」


勇は牛頭鬼の攻撃センスを褒めながら余裕で振り上げた大剣を戻し攻撃を受け止める。先程と同じで勇の身体が飛ばされると思われたが、空中で固定されているかのようにびくともしなかった。


真下に着地したと同時に勇は鋭い踏み込みと共に下段からの切り上げ斬りで牛頭鬼を攻撃。牛頭鬼も咄嗟にバックステップで避けるが半歩遅く斬撃を胸で受けて血飛沫が吹き出した。


「ブボォ…ブモォォ!」


斬撃を受けた牛頭鬼は一瞬驚いた様な声を上げた後、気合いを入れるかのように吼えて筋肉を収縮させて出血を止めた。


その様子をみて勇は口角を上げて微笑み、右肩に担いだ大剣を踏み込みと一緒に振り下ろす。牛頭鬼は両刃斧で受けようとするが、勇が剣先を制御し刃をずべらせて振り下ろす、直ぐに横なぎ斬りに繋げこれを牛頭鬼は右上腕の両刃剣で防御。勇は勢いを殺さず身体を独楽の様に回して先程より早い横なぎ斬りで胴体の両断を狙う。


牛頭鬼は右下の腕を犠牲に斬撃を防御するが、腕を切り落とされてしまう。勇の攻撃はまだ続き今度は身体を縦に回転させて牛頭鬼の頭に唐竹斬りを放つ。


牛頭鬼はお辞儀をするように頭を下げ右側の角で斬撃を受ける。通常の武器であれば受けられたかもしれないが、オーガ特攻を持つ岩鬼大剣の刃は止まらず角と右眼まで切り裂かれた。


「びっくりした!やるねぇ!まさか避けられると思わなかったよ」


全力では無いとはいえ20以上のLv.差があるのに必殺の一撃を防いだ牛頭鬼に勇は驚き共に賞賛を送った。牛頭鬼はその言葉を理解したかは不明だが、残っている左眼で最大限に開き勇を威圧すると、のけぞるように天井を見上げて大きく吼えた。


部屋に響く咆吼と共に牛頭鬼の身体は赤黒く変色し一回り身体が大きくなり、身体中から湯気が立ち込める。そして今度はこっちの番だと言うかの如く攻撃を仕掛けてきた。


武器を左右持ち替え左下の腕から分銅で足払い攻撃、勇がジャンプして避けた所を右上腕の両刃剣を振り下ろす。


「おいおい、スピードも多少上がっているが、さっきの攻撃と左右逆なだけで意味ないぞ」


勇は余裕で牛頭鬼の攻撃を受け流し、左上腕からの両刃斧の攻撃に備えた。その瞬間【危険察知】のスキルが後方からの攻撃を察知した。


勇は急いで大剣で防御しようとしたが両刃斧の攻撃を受け止めたばかりで間に合わない。心の中で舌打ちをしながら【頑強】のスキルを発動させ防御力を爆上げする。


スキルの発動と共に背中に身体の芯に響く様な衝撃に襲われ分銅で攻撃されたことが分かった。


「痛ってぇなぁー!クソ、また攻撃が通りやがったっ!」


背後からの攻撃を受けて少しのけぞるような体勢で着地をした勇に牛頭鬼は両サイドからの攻撃で追撃をした。しかし攻撃は空を切ると共に、牛頭鬼の視界が転がり意識を途絶えた。


「あぁー、折角の縛りが台無し。攻撃が通った怒りで全力反撃してしまうなんて…これじゃ、千里也(セリヤ)さん所か(ユタカ)さんにも届かないな…」


いつの間にか牛頭鬼の背後に移動した勇は首を落とされ前のめりに倒れ込む牛頭鬼を見ながら呟いたのだった。





この物語は作者の妄想の産物のため、現実の人物、団体、組織には一切かんけいがございません。

ご了承の上、お読みいただければ幸いです。

更新は週3回を目標に更新します。

宜しくお願い致します

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