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第20話 〜 胸糞が悪い?〜

制服警官のテンパった様子をみて(イサム)は直ぐに行動を開始する事にした。普通に動いては周りに被害が出る可能性があり、また強盗犯も慌てて動いて詩織の首に当てられているナイフが引かれたらたまったものではない。


「【身体強化】【アクセルブースト】」


異世界でここぞという時に使用していた複数行動のスキルコンボを発動させる。これにより一回の攻撃ターンに3回の行動が行える。デメリットは使用後に10秒程の硬直時間がある。


一瞬にして制服警官の右隣に移動し拳銃(リボルバー)のシリンダーを右手で掴んで固定し状態で警官の腕を上に向ける。そして【手加減】のスキルを使用し左手の水平打ちで延髄を攻撃し意識を刈る。


そして最後に詩織を拘束している強盗犯のナイフを持っている腕に再度【手加減】のスキルを使って折った。


「ぐぁーーっ!」


周りに居た聴衆には勇が強盗犯のすぐ隣に現れたと思ったら。腕を折られた強盗犯が蹲っていた様に見えただろう。


「母さん、もう大丈夫…」


「貴様、近づくんじゃないっ!」


勇が詩織を安心させるために声をかけようとすると、他の強盗犯が声を上げたのでそちらの方向を見る。そこにはありえない事が進行していた。


「きゃぁぁぁーー」


夏菜子が何故か勇達の方へ駆け寄ろうと駆け寄っていた、しかしそれを見つけた強盗犯の1人が夏菜子をナイフで切り裂こうと腕を振り下ろそうとしている。


「夏菜子っ!」


『ぐっ、やばい!硬直時間中で動けない!どうすれば!そうだ【カバー】!』


勇は戦闘中の加速した思考で現状把握を行ない、硬直中でも動けるスキルを発動させた。【カバー】のスキルは自身の行動にカウントされないので硬直中唯一行動が行える。


勇は夏菜子の代わりに攻撃を受けて強盗犯に反撃を行うことをイメージしていたが一向に身体が移動しなかった。


「何故だっ!「夏菜子っ!」」


勇の声と詩織の声が重なり、勇の目の前でありえない光景が進行する。勇の代わりに詩織が夏菜子と強盗犯の間に入り切り裂かれその場に崩れ落ち傷から血が流れ始める。


「邪魔をするなぁっ!」


勇は相変わらず動けないままなのに、詩織を切り裂いた強盗犯は振り下ろしたナイフの刃を返して恐怖と詩織が倒れたショックで動けなくなっていた夏菜子を切り裂こうとしていた。


「ふざけるなぁ!!!!!」


勇は全魔力を【身体強化】に注ぎ込み硬直と解除するのと同時に生命力を魔力に変換し強盗犯の行動を止めるために【威圧】を放った。


ブツン


何かが切れる音が鳴ると一瞬でブラックアウトし目覚めると勇は白い部屋のベッドの上にいた。


▷▷▷

勇は濃密な殺気を放ちつつ三葉の後に続き案内されるまま屋外に出た。其処は魔力濃度が濃くまるで魔力のプールに浸かっているかの様だった。


周囲は陸上競技場がすっぽりと入る程の広さがあり高さ10mはありそうな壁に囲まれていた。正面には高さ3階建て程のピラミッドのような三角錐の岩が地面から生えており黒い入り口が口を開けている。


「山田局員候補、これより戦闘試験になります。地下五階層のフロアボスであるミノタウルスを討伐し魔石を回収してきてください。ダンジョンの中では全て自己責任になります、途中棄権をする場合はこちらの帰還の水晶を割って下さい。この入り口まで転移します」


まるでAIの様に感情が無い口調で三葉が説明をする。勇はまだ怒りが収まらずこちらも何も言わずに帰還の水晶を受け取り収納空間(ストレージ)に収納した。


勇は先程までいた建物の方を振り返り、最高顧問が居るであろう方向を向くとかなりの量の魔力を使って殺気と【威圧】を飛ばす。


特に何もリアクションがなかったので小さく舌打ちをした後、樹海ダンジョンの中に入って行った。


三葉は勇の姿が樹海ダンジョンの中に見えなくなるとその場に崩れ落ちるように汚れるのも構わず座り込んだ。そしてブルブルと震えだす身体を抱きしめる。


『何なのよ!本当にあれでレベル99なの?!限界突破前だなんてありえない!殺されるかと思った!なんで私ばかりこんな役回りなの!あとで、おじいちゃんに猛抗議してやる!』


勇と同じように建物の方を見て怨みの念を飛ばす三葉だった。


▷▷▷

樹海ダンジョンの入り口から続く階段を2階分ほど降りていくと薄暗い光量で光る石壁が続くいわゆるダンジョンが広がっていた。


周囲に魔物がいない事を目視と【探知】スキルを使用して確認する。そして入り口で使った魔力を回復するための魔力ポーションを取り出し飲んだ。


「5階層のボス…ミノタウロスねぇ…名前からは大した魔物では無いが…この樹海ダンジョン雰囲気がラストダンジョンぽいんだよなぁ…ちょっと気合い入れないとまずいかな?」


樹海ダンジョンの危険度をかなり高いと読んだ勇は、魔王討伐時に装備していた剣や鎧をストレージから取り出し装備した。





お読みいただきありがとうございます。

今作品は全て作者の妄想で出来ております。

現実の言葉、人物、団体、組織などなどは、一切関係がございません。ご了承の上お読み頂けますと幸いです。

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