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第16話 〜 同担拒否? 〜

(イサム)が“ねこねこ”に沼った事に満足した千里也(セリヤ)(ユタカ)は、少し真剣な表情になる。


「さて、ここからが重要だ」


「そうそう、で?誰の“推し”になるのかな?僕らは“同担拒否”なんだ。最悪の事態になった場合は、決闘で決めるんだけど…」


「決闘って! その前に“同担拒否”?ってなんですか?」


裕が言った“同担拒否”と言う単語が分からなく勇は裕に聞き直す。裕は少し怪訝な表情をしつつも教えてくれた。


「あれ?“同担”とかって標準語じゃ無いの?…えっと、簡単に言うと“同担”は”推し“が同じ事で”同担拒否“は、”同じ推しは許さん“って事になるね」


「あ、ああ…だから…。大丈夫です、俺が推したいのは“モコちゃん”なんでっ!」


「「ヨシッ! ようこそ同志よっ!」」


「ああ、こんな気持ちは初めてで!あの大きな瞳❤️豊かな表情、特に笑顔❤️そしてパリコレモデル顔負けのスタイル❤️どれをとっても最高です!出逢う機会を貰ってありがとうございます」


勇はその場で席を立ちテーブルにつく勢いで2人に頭を深々と下げて御礼を伝えた。2人は少し照れながら右手を差し出す。


勇は2人の差し出された右手を順番に両手で包むように握手をするのだった。勇が少し大きな声を出したので周囲の客から視線を集めていたが3人は気づかないフリをした。


「で、ひよっこも当然“アレ”に気付いたよな?」


「“アレ”…あ、はい。歌に載せられた魔力ですよね?」


熱い握手を交わし終えた3人は満足気な笑顔で席に着くと千里也が少し声を落として勇に質問をした。その質問に勇も少し表情を引き締めて感じた事を答えた。


「当然なんだけど、良かった気付いていて…」


「もしかして、ねこねこのメンバーもトフルギアなんですか?」


「それは、Noだ。皇安局に【鑑定】のスキルを使って確認してもらったが、全員普通の人間だった。まあ、1人だけ…まぁそれは今回は良いか」


「…それじゃ?なんでねこねこの歌に魔力が載るんですか?この世界の人間では魔力を使う【スキル】は得られないんですよね?」


勇は皇安局で加恋(カレン)が説明していた内容を思い出しながら確認をする。千里也が目配せをして裕に説明するように促す。


「その認識は間違っていないよ。ただ勇君も感じていると思うけどこの始原の世界には魔力が溢れている。レベル制では無いから【スキル】を持つ事は通常不可能なんだけど、ある種の天才や超秀才の人間の中には【スキル】無しで魔力を操ったり、使ったり出来るだ」


「それじゃ、ねこねこのメンバーは全員…」


「いや、それも異なる。根拠はライブとかで1人もしくは数人で歌った時は歌に魔力が載ることは無かった。何故か10人で歌う時だけ歌に魔力が載るんだ」


「…それは、それで凄くないですか!だってねこねこちゃん達には天才…いや“スター性”があるって事になりません?」


勇は裕の説明を聞いて目をキラキラさせながら自身の推測を語った。その後も小さな声でブツブツと「あれも、それじゃあれも」と独り言を続けた。


料理が運ばれてきて、食事をしながら勇は2人に猫の手猫の手についてそれこそ根掘り葉掘り質問をした。2人も久しぶりの同志の加入に嬉々として答えたのでその夜、勇が帰宅をしたのは深夜を回ってからだった。


▷▷▷

勇はライブに参戦した次週に皇安局で1人、入局に当たりオリエンテーションを受けていた。入局後の勇の立場や規則に始まり禁止事項、皇安局に来る時の注意事項などたっぷり3時間ほど説明を受けた。


今迄であれば集中力が続かず眠ってしまう所だが、先週千里也達にステータスやスキルを意識する事を教えてもらった後、授業を初め色々な事にとても楽に集中が簡単にできる様になった。


「それでは、これからお渡しするのが入場の魔道具と身分証明書です。これらを無くすと始末書と減給になりますので気をつけてください。

 あと、此処とここに血液を一滴お願いします。血液で登録する事により両方共、山田さん以外には使用出来ない様に成りますし1日以上山田さんの魔力を吸収できないと壊れますので、カバンなどに入れておいても良いですが1m以内に入れておいてください」


「あの、ストレージとかに入れて置いても大丈夫ですか?」


「…はい、大丈夫だと思います。ただ確証は無いのでストレージに入れておいてもここの部分の色が赤色にならないか確認願います」


説明をした皇安局の女性は入場と身分証明の魔道具の右上に付いている小さな蒼色の小さな石を指差した。勇が石を触ると魔力が吸われる感覚があり、使用者の魔力を吸って作動する魔道具なのだと理解した。


「それでは、今後の予定をご説明します。まず今週の土日に能力測定と試験がありますので1泊の宿泊の用意をして10時に集合してください」


「えっ?能力測定と試験?今週末!」

お読みいただきありがとうございます。

今作品は全て作者の妄想で出来ております。

現実の言葉、人物、団体、組織などなどは、一切関係がございません。ご了承の上お読み頂けますと幸いです

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