第47話 最終話 即位
シャルロットは結婚して、トーマスの助力をますます得られるようになり、王国はますます発展していった。
私はシャルロットの監視を解いた。もう彼女は、世のため人のため、国のため、愛するトーマスのため、そして、自分のために国政に励むことであろう。
ノーランドも王国に帰属を表明し、著しい経済成長を遂げていた。
ダンブルも発展の一途を辿っている。でも、私は立ち止まってはいられない。兄にもらったこの命が燃え尽きるまで、世のため人のため、ヒューイのため、そして私のために尽力するのだ。
「カトリーヌ、陛下がお呼びだ。重要な話があるらしい」
「お義父様が? ひょっとしてヒューイの即位の話かしら」
「恐らくそうだろう」
陛下からは折に触れ、譲位の話が出ていた。その都度、大陸の安定がまずは先ということで、辞退するようヒューイにはお願いしてきた。
だが、次は北の大陸が目標だ。皇太子よりも皇帝の方が力を発揮しやすいだろう。
「わかったわ。受けて差し上げて」
「了解した」
こうして、ヒューイはダンブル皇帝に即位し、私は皇后となった。
即位式には王国からシャルロット女王夫妻、陞爵したアードレー公爵夫妻、ゾルゲ将軍が参加し、ダンブルからは、クノイチ部隊、軍の将校など懐かしい面々が参加した。
その後、私はヒューイとの間に、男の子一人女の子二人の子宝に恵まれ、家族総出で、世のため、人のために尽くしながら、幸せに暮らすことができた。
兄さん、私の命を救ってくれて、本当にありがとう。




