ひまわり
夏の青空
おおきな白い入道雲
一面黄色のひまわり畑
太陽にむいてる
せみの合唱
「ふふ。つかまえてごら~ん」
黄色い大きなひまわりの花の横から
ひょっこりと、顔をのぞかせて
いたずらっぽく微笑むきみ
たくさんの時を一緒にすごして
きみ色にそまった
ぼくのこころ
「それじゃ。またね」
手をふるきみにぼくも手をふる。
転校していなくなってしまったけれど
黄色にそまった
ひまわり畑
太陽にむいてる
冬のひまわり
きみとの思い出
色褪せない。
ぼくは日差しにむかって
瞳とじると涙ながれた。
太陽にむいてる
ひまわり
大きくなったおなかを優しくさすりながら
きみは微笑んだ。
「この子ともまた見にこようね」
「うん」
ぼくは頷いた。
きみと手をつないで
伝わるぬくもり
陽ざしにほほえむ。
せみの合唱
太陽にむいてる
一面黄色のひまわり畑
おおきな白い入道雲
夏の青空