6 経緯
遅れました
「さて、まず何から話そうかね」
ユニスが横になっているベットの横に椅子が三つあり、騎士団長のみが腰を掛けていた
「あのそれよりもなぜレナデ様しか、椅子に座っていないのですか」
「いやなに、この二人はユニス君が苦しんでいるのに、悠長に座っていられないと、ようは」
騎士団長は呆れたように
「お互いが先に座るまでたち続けるとくだらない意地を張っているのだよ」
「あの私が気を失ってからですか」
「大体2週間くらいになるかね」
「デランド、お兄様」
ユニスは意地を張っている阿呆どもに
「座りなさい」
「「分かった」ぜ」
と少し怒っているユニスに対して、反論する気を収めたが、あくまで負けたくないのかお互いがほぼ同時に椅子へと座った。
「では、馬鹿どもが落ち着いた所でユニス君、君はどこまで覚えているかね?」
「そうですね、自分の腕を切り落として、デランドに助けを求めて、それから、、、、気を失った所まで」
「では、まず簡単に言うと君のフォウンタイン家は滅亡した」
「そうですか」
衝撃的な一言であったが、自分でも驚く程冷静にユニスは受け止められた。
「まあさらに詳しく説明するとそこのユニス君が召喚したデランド君が大暴れしてね、当主のチルドを含めて、再起不能になっていてね、そこに私率いる騎士団が現れ、君達を保護したというわけだ。それで、エザトリー君の話や状況、押収した証拠品を精査した結果召喚紋が出たユニス君を私刑に掛けようとしていた事がはっきりしてね。フォウンタイン家はおとり潰しになり、保有していた権限、資産等は7大いや6大貴族の一角であるイダテル家が受け継ぐ事になったのだ」
「そうですか」
「念のために行っておくとだね」
騎士団長はユニスの目を見ながら
「チルドが処断されたのはユニス君のせいではない。力はあるだけでは悪にはなりえない、使い方次第なのだ、それをチルドは使い方すら教えずに闇に葬りさろうとした。試しもせずに善悪は判断できない。」
「分かっています、兄にも言われましたから、私には生きる価値があると敬愛する兄がそう言うのです、簡単には死ぬわけにはいきません」
「ほーエザトリー君の空っぽな頭でもましな事を言えるのだね」
「騎士団長それはあんまりです」
「黙れ、私に一言の相談もなく、任務を放り出して、突撃したのはどこのどいつかね。妹が大事なのは分かるが少しは頼ってくれ、何のために騎士団長になっているか分からなくなる」
エザトリーは反論できず、黙りこんだ。
「でだ、ユニス君に問いたい、この国で最強になる覚悟を持てるかね」
「はい、、、」
実家がおとり潰しになった時も冷静だったユニスはこの発言には?が浮かんだ。