表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/79

自衛隊員、フリーダム名物トラック押しを味わう

 基地内を盗撮出来る場所が無くなり、僕達による工事が次々と行われ

ある程度完成したので政府を介して陸上自衛隊との合同訓練を提案する。


 最初なので数十名が参加すれば上々と思っていたクロウだったが、

自衛隊幹部からの回答は一個中隊100名を派遣すると言う!


 「いきなり100名ですか?」

「・・・」

 「あぁ〜、あの渋谷って幹部が・・・なるほどね(笑)」


 グアムの訓練場や米国本土で、米軍と共同で訓練に参加していた幕僚幹部、

渋谷1等陸佐の強い働きがあったからである。


 5個小隊から編成した100名の中隊、

普通なら1小隊30〜60名いるが、渋谷が連れて来た部隊は特殊作戦隊、

簡単に言うとエリートだった、その為1小隊20名の少数精鋭で編成され、

5部隊は陸自が保有する全てのエリート部隊だった。



「いいかぁ! 合同訓練とは言え、相手は平気で市民を撃ち殺す奴らだ!

決して油断するなよ!」

「はい!」


 渋谷に当て付けるかの様に、各小隊の隊長が部下を挑発しているが、

渋谷は一向に気にせずその姿は返って隊長達の不快に当たっていた。


「渋谷さん!」

「なんだ?」

「宜しいのですか? あの様な事を言わせて!」

「構わん! 相手側も気にしていないだろ、それに油断するよりましだ!」

「そうですが・・・」


 渋谷は今回の合同訓練で、隊内から死者が出るリスクがある事を

前もって幹部達に報告してあり、数名の命は覚悟していた。


「持参要請があったのは移動用トラック5台だけですか?」

「あぁ〜・・・」


 トラックの用途が分からないで不思議に思う隊員達、

渋谷だけは経験済みなので何に使うか分かっており、

運び込むトラックは自衛隊が保有する中で一番大きい車両を申請していた。


 フリーダムの輸送機が横田に到着、

トラックを積み込み、各隊搭乗して沖縄へ向かった・・・


 嘉手納へ直接向かい着陸と同時に、各部隊に命令が行き渡る!

「なに! トラックを押して18時迄に集合場所に来いだと!」

「嘘だろう・・・」

「コイツを20名で押せって言うのか?」

「まじかぁ?」


「何している! さっさと荷物を荷台に乗せて押せ!」

「「「はい!」」」


 重さ8.57tの大型輸送トラック、乗員22名の陸自最大の輸送トラックだ!

着替えなどの手荷物を荷台に乗せて各自二手に分かれてトラックを押す!


 集合場所は道なりに進むと約5km、歩いて1時間程度の距離だが、

一人400kg以上の重さを押し続け歩いて行くには気が遠くなる距離あった。


「くそぉ〜 誰だ燃料満タンにした奴は!」

「くぅ〜 重てぇ〜!」


 現在14時過ぎ、18時まで4時間近くあり渋谷は余裕だと認識していた。

「初日だからか? 緩いな? 罠か?」

「はぁ?」


 渋谷の独り言に喰い掛かる隊長達、

その中で渋谷は急に不安になり急ぐ様に伝える!


「急げって! 何考えているんだ?」

「1時間1kmちょいだろ? 急ぐ必要がないだろ!」

「いいから急がせろ! 集合時間に遅れたら国家の恥だぞ!」


 渋谷から国の恥とまで言われキレた隊長達が部下に命じる!

「全員駆け足! 前へ進め!」

「「「やぁ!」」」


 舗装された道をトラックが加速して行く!

このままだと2時間もあれば到着しそうなペースだったが・・・!!


「なんだ?」

「沼地? 嘘だろ?」

「どうなっているんだ?」


「やっぱり!」

「渋谷1等陸佐・・・」


 予想通り渋谷(じぶん)が受けた訓練と同じだった!

「お前ら! 道が舗装されている場所だけが任務地か?

北海道じゃ!湿地の方が多いだろ進め!」


「くそ! お前ら時間内に必ず到着するぞ!」

「「「おぉ〜す!」」」


 20〜30cm足が沈む、当然トラックのタイヤも沈み動かなくなる!

「全然進まねぇ〜ぞ!」

「嘘だろ! このぉ〜」

「動けぇ〜」


 隊長達が渋谷に進言する、

「渋谷1等陸佐! 全く動く気配がありません、トラックの起動を進言します。」

 エンジンを掛けて動かそうと進言した隊長達に、

「お前達は命令を無視するのか?」

「そう言う訳では・・・」


「押して来い!と命令されているはずだぞ!」

「然しこのままでは、全く動く気配がございません。」

「そうです、集合場所にも間に合わなくなります。」


「お前達は無能だな? 私が直接指揮を執る!」

「「「「「え!」」」」」


「全隊! 集合!」


 隊員を集合させて渋谷が説く!

「お前達の隊長は命令違反を進言して来たので今回の任務から外す!

今後は私が直接指揮を執る!」


「・・・」

「分かったか?」

「「「はい!」」」


「それでは・・・」


 先頭のトラックを全員で押す様に命令するとゆっくりとだが動き出す!

「よし! このまま4部隊が押して1部隊は補助に当たれ!」

「「「おぉ」」」


 100名で押すには小さかったトラック、

左右40名が取っ掛かりに手を掛けて前へ前へと押していた!


1時間程で沼地を抜ける事が出来たが、まだ4台残っている、

急いで残り4台を同じ様に運ぶが渋谷は先に1台を集合地点に向かわせた!

「お前達はこのままトラックを押して集合地点へ向いかい戻って来い!」

 1小隊の隊員に命じて残りの小隊でトラックを沼地から押し出す!


「渋谷さん・・・」

「大丈夫だ、最悪全部隊遅刻にはならない、国の恥ではない部隊の恥で済む!」

 隊長達に責任が及ばない様に任務から解除し、全責任(しったい)を渋谷が執る事で

部隊に影響がない様に考えていた。


 その意図が隊長達にも伝わり自分達の不甲斐無さに奮起した!

「隊長の任務からは外されましたが、自分はまだ自衛官ですから!」

「そうだ!」


 隊長達も加わりトラックを押す!

「そうだったなぁ(笑)」

 その中に渋谷も加わると一気にトラックが動き始める!

「嘘だろ!」

「あんた・・・化け物か?」

「(笑) これから会うフリーダムは全員本物の化け物だ! 気を抜くなよ!」

「「「「「おぉ!」」」」」


 残り時間が1時間を切る! 

先に到着している筈と信じ、一生懸命押し続けていた渋谷達に幻覚か?

目の前に数十名の隊員が戻って来た!

「◯◯達じゃないな?」

「フリーダムの兵隊だ!」


「こんなところで何してる?」

「合流地点へ向かう途中です。」

「そうかぁ、 集合時間は?」

「18時に集合です。」

「そうかぁ・・・あと50分か? 時間がないな!」


「時間がないからお前らは歩いて行け!」

「歩いて?」

「トラックは俺達が押して行く!」

「でも?」

「心配いらない、まだ飯は食っていないが同じ釜の飯を喰う仲間だ!」


 そう言うと数人ずつに分かれて沼にハマっているトラックを押し始める!

自分達が80名でやっと動いたトラックが、たった数人で動き出す!


「嘘だろう?」

「こんなに差があるのか? 俺達と?」


「この差を埋める為にお前達はここへ来たんだ!

体力が限界な者は、集合地点へ迎え!遅れるな! 

体力に余裕がある者は、トラックを押すぞ!」


「「「おぉ!」」」


「(笑)」

「(笑)」


 18時ぎりぎりに、自衛隊員100名とトラック5台が集合地点に到着していた。


 「流石日◯人ですね(笑) 時間に正確だ(笑)」


 これから1ヶ月の間、共に訓練を行うが、

実際はフリーダムの隊員が陸自を鍛錬するのだった!

 

 「みなさんご苦労様! 初日ですからゆっくりと休んでください(笑)」


 夜営のキャンプ場にテントが立ち並び、大浴場も備わっていた。

泥まみれになっていた陸自隊員は全員風呂へ向かい体を洗い癒されていた。


「こんなに気持ちのいい風呂は久しぶりだな(笑)」

「あぁ〜、しんどかったもんなぁ(笑)」

「明日からあんな訓練が続くのか?」

「装備品が要らない訳だよなぁ・・・」


「装備に頼る前にまず肉体を作る・・・フリーダムの基本だそうだ」

「「「渋谷1等陸佐!」」」


「なんだ? 俺も一緒に風呂入ってもいいだろ?」

「それは・・・」

「大歓迎にあります。」


「「「(笑)」」」


 渋谷が自分の経験を隊員達に伝える、どんな場面でも挫けない肉体と精神を養う

それから装備、兵器を理解して初めて戦場に立つ資格が出来ると

フリーダムの基本理念を自衛隊員に伝える。


「1等陸佐は訓練経験があるのですか?」

「あぁ、米軍の特殊部隊(グリーン)と一緒に、フリーダムの訓練を受けていた。」

「「「特殊部隊と!」」」


「待ってください、 特殊部隊がフリーダムに教授を受けているのですか?」

「民間企業だろ?」

「これは機密だから漏らすな!」

「「「「はい!」」」」


 現在世界最強の軍隊はフリーダムだと伝える、

そして、フリーダムには既に米軍や露帝軍などの一部が師事を仰いでいる、

そのフリーダムが自分達との訓練を受け入れたのだから、

チャンスを最大限に生かす様隊員全員に伝えた。


「でもなんでそんな奴らが市民を撃ち殺したんだ?」

「そうだよな?」

 「市民にも色々居ますからね(笑)」

「総司令!」

「「「「「えぇ!」」」」」


明日も0時に更新いたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ