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フリーダムと言う最強部隊

 「お疲れ様でしたね」

「いつもの事だけど後味悪り〜な」

 「そうですか、依頼達成報酬3倍もいただきましたけど?」

「3倍!! よくそんな額あの大統領が出したな?」

 「(笑) そりゃぁ〜 朝目覚めたら枕元に生首が置かれていればね♪♪」

「役に立ったのかあれ?」

 「はい、自分が命じたヘリ部隊が消息不明で、その兵士の生首が枕元ではね、

 喜んで報酬を上乗せして来ましたよ(笑)」


「・・・そりゃぁ・・・ようござんした。」

 「はいこれ!」

「なんだこの大金?」

 「あなた方の臨時報酬です♪♪」

「??」

 「会社が受け取るのは正規の報酬額ですので、

 上乗せ分は皆さんでお分けください(笑)」

「分けろって!・・・いいのかよ?」

 「はい♪」


 100ドル札の束が20!200万ドルの臨時報酬だった♪


 「それで、どうでしたか? 新兵達は?」

「使える! ウチの隊に編入してもいいくらいだ!」

 「それは高評価ですね?」


「制圧に時間は掛かったが、ちゃんと動けてたし戦えていた・・・

彼奴ら本当に新兵か?」


 「資料ではそうですね・・・ただ、」

「ただ?」

 全員ブル◯◯リン出身、そして保護者が同じ、マイケル・ヴィンセント、

 偶然でしょうかね(笑)」


「うんな訳ねぇだろ、 そう言う事か?」

 「治安維持などの訓練を集中的に加えておこうと思っております。」

「そうだな・・・彼奴らなら安心して任せられる。」


 「臨時報酬で羽目を外しすぎないようにお願いしますよ(笑)」

「承知している。」


 フリーダムは警察などと共同で街の治安維持を積極的に行っているが、

一部の組織を容認している、愛国心が強く、仲間意識の強い者達・・・


 明るい光が強くなれば、当然出来る影は濃い、

その為、影となる集団も厳選して支配させる事で平穏が訪れる。


 光と影、両方を尊重し協力を仰ぐ事で、

暮らしが安定し平和で強い国家に変わると思っていた。


 「それにしても、あのハンニバルと言う男、

 人間にしておくのが勿体ない逸材ですね・・・

 流人様のお気に入りですから、手出しは出来ませんけどね(笑)」


 

 合衆国近海で、海軍が訓練を行っていた・・・


「模擬弾だって安くねぇ〜んだ! さっさと当てろ!」


「ジャミングにより誘導出来ません!」

「糞! 対艦ミサイルが使えないんじゃ、大砲一門しか、ね〜のかよ!」


 127mm単装砲で狙いって見るが当たる気配すらなかった・・・


「なんなんだ! 全く悪夢でも見ているのか?」

「艦長、安心してください、向こうが攻撃して来る事はありませんから」


「馬鹿やろ! 向こうが攻撃してたらこっちは既に撃沈してんだよ!(怒)」


[Dolphin級戦闘艇]

排水量:3,200t

 全長:120m

最大幅:18.5m

 吃水:3.4m


 兵装:M61x3基

米国から放置艦の提供を受けてフルカスタマイズした新造艦

ガスタービンエンジンを3基搭載し、

ウォータージェット推進器4基を稼働させ、

100km/h以上の機動力を発揮する。


 「いい感じですね♪」

「御意」


 譲渡された船を改造して初めての合同訓練、

流人も参加している為にクロウも緊張していた。


 「それにしても・・・反撃はNGなのですか?」

「こちらの性能を曝け出すのは流石に時期早々と考えております。」

 「そうなんだ・・・」


 少し不貞腐れている流人だったが、

某電気メーカーのブレ防止機能やオートジャイロなど、

参考にする技術が溢れていて僕達の研究にも熱意が込められていた。


 本来、命中精度など皆無なM61ガトリング砲だが、

自動修正や反動オート修正に波の揺れなどもジャイロが一定の目標に固定する為

2km以内の命中率は誤差20cm以下で、船舶やミサイルを狙うには十分だった。


 「これ、量産するのですか?」

「当方では考えておりません、

波の揺れが大きい為もう少し大型化を考えております。」

 

 「確かに結構揺れますね(笑)」

「御意」


 水上を時速80km以上で走行していて、揺れも何もないと思うが、

この技術は米国にも提供している為流出の恐れがあり、

上位モデルの建造が求められていた。


 「然し水の上をこれ程のスピードで走るのも楽しそうですね♪♪」

「試運転なされますか?」

 「いいの?」

「御意」

 「♪♪」


 米国艦の模擬弾を避けながら、一気に接近して離脱する!

誰が見ても撃沈認定を受けるだろう行動は、米国艦長の自制心が切れた!


「ぶつかれ!」

「はい?」


「こっちのがでかいんだ! ぶつけて沈めちまえ!」

「艦長!」

「うさい! 艦長命令だ!」


 1隻の艦艇が少し離れると、

残った艦の艦長も直ぐに理解したのか?同じ気持ちだったのか?

その艦の行動を理解して流人達の乗る小型艇を追い込みにかかる!


 上手く逃げ回っていたが、船が引き起こす高波に小型艇が少しブレた!

その瞬間を逃さずに船が全速で直進して来た!

 

ピーン!・・・カン!     カン!カン!


 水中からソナー音が!


「艦停止! 急げ!」

「Yes sir!」

 エンジンを緊急停止して速度が落ちる! 


 すると、流人達が乗っている小型艇との間に巨大な潜水艇が浮上してくる!

「な! なんなんだ?」


 「白鯨♪ 久しぶりですね♪♪」

 キットが管理する潜水空母が、その巨体で自制心を失った艦長を抑止した


「艦長!」

「・・・すまん、副長あとは任せる。」

「はい、」


「副長!」

「どうし・・・」


 真っ白な空母と真っ黒な空母、

そして真っ赤な空母が艦を囲み円を描くように進む!

「脱出しろ!」

「無理ですよ!」


 鯨が集団で小魚を追い込み、集団で捕食する・・・


 巨大な潜水空母3隻が、小魚の艦を狙うかのように、

そして逃さないように回っている。


「停船してギブアップだ!」

「Yes・・・ Yes sir!」


 殺意が消え、潜水空母は海中に消えて行く!

艦長の衝動的な行動に、一瞬で圧倒的対応をするフリーダムに対して、

米海軍は徹底的な敗北感を心に焼き付けられていた。


 次々と新しい艦を建造し続けるフリーダム、

日◯の企業が持つ技術は色々兵器に応用が効くので、研究者達も楽しそうだった。


 「乗組員が少ないのですから、自重してね?」

「ご安心ください、キット独りで艦隊運用が可能にございます。」

 「そうかぁ♪」


 目の前で、潜水空母3隻を見事に操作したキット、

無人の打撃艦隊を操作する日も近かった・・・。



不定期投稿に戻ります、ありがとうございました。

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