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魔力の行方

最近投稿できなかったので長めに書いて投稿いたしました。

「やっぱり、とはなんだぜ?」

「私にはアンタが来るような予感がしていたのよ。…………何が起こったの?」


 と、軽く言葉を交わし、すぐ本題に入った。その切り出しの言葉だけ、ワントーン、低い声になった。紫は、相変わらず沈黙のままだ。すると、魔理沙は、「そうそう」と思い出したように慌てて口を開けた。だが、その前に私は


「……一番大事なことを伝えにやってきたって言うのに、それを忘れるだなんて……。」

「ち、違う!こんなの忘れるわけ無いだろ!?霊夢がやっぱりとか意味深なこというからだ!」



 と私の言葉を遮るように言葉を挟む。「関係ないと思うけど……」と呟き、紫のほうをチラッと見てみると、ずっと魔理沙の方を見ていた。魔理沙もそれに気付いたようで、


「……なんだ?紫。私の顔になんかゴミでもくっついてたか?」


 と訝しげに魔理沙が紫のほうを見ると、


「いいえ。ちょっと気になったことがあっただけよ。……霊夢、急用が出来たわ。先に魔理沙から事情を聞いといて頂戴。」

「__?これから魔理沙が話すことは、結構重要な事よ。……良いの?」

「えぇ、後で簡単に教えてちょうだい。じゃあ、霊夢、魔理沙、ご機嫌よう。」


 そう言葉を残し、紫の前に現れた“スキマ”に入っていった。


「ほんと、あのスキマの中にある目、気持ち悪いよなぁ……。まあ、便利ではあるけども。」

「そういうのなのよ。」

「うーん……。」


 と魔理沙は納得出来ないような顔をしていた。「さて。」と言って、


「そろそろ、今度こそ本題に入りましょうか。」

「そうだな。………時間も、ないしな。」

「時間が、ない?」

「あぁ。」

「それって、どういうこと?」

「………今までに起こった全ての始まりは、私が、こーりんの所に向かったときだ。」

「……………………………。」


◆◆◆◇◇◆◆◆◇◇◆◆◆


「お~い、こーりん!いるかぁ~?」


 私……霧雨魔理沙は、いつものように香霖堂のドアを勢いおく足で蹴り開けた。すると、聞き慣れた声が香霖堂の奥から響く。


「……………君はなんで、いつも勢いおく蹴り開けるんだい?まったく……」

「よう、こーりん!あれは、ほんの挨拶代わりだぜっ!」

「ここまで迷惑な挨拶は中々無いよ……。」

「にししっ」


 香霖堂の店の店主……香霖は、呆れた声で言って、「はぁ」とため息をつき、姿を現した。私は笑って、姿が見えたのを確認すると、今日の用件を伝えた。


「そだ、こーりん!ミニ八卦路、壊れたから修理してくれ~。」

「__え?」

「え?」


 何が、え?なんだ?あ、まさか……。大方予想がついた。この雰囲気、怒られる……!


「もう!?もう、壊したのかい!?まだ、一週間程度しかたってないよ?」

「しょうが無いじゃねぇか、前変なモンスターに襲われて、意外と堅かったから本気でファイナルマスタースパーク放ったときに、威力が上限超えちゃったんだからよー。」

「全然しょうがなくないんだけど……魔理沙はもうちょっと考えて戦った方が良いよ……。」

「勝てたら良いんだよ!んまあ、汚ぇやり方はやだけどさ。」

「はぁ……今回の所は直してあげるけど、今度はもっと大切に扱ってよ。」

「はいはい。」

「分かってないよな……。」


 と香霖はため息をついた。なので、


「ため息ばっかついてっと、人生楽しくないぞ。もっと前を見ろよ。」

「いや、ため息ついてるのは君のせいだからね!?」


 と叫ぶ香霖に、「にししっ」と笑いながら、


「まあ、ミニ八卦路、よろしくな~。」

「あぁ……。2日後ぐらいには返すよ。」

「了解。」


 そう言葉をかわして、香霖堂を出た。なんだかんだ、香霖は色々優しい奴だ。


「もしまた壊れたら、また修理して貰うか……。」


 そうつぶやいていたときだった。ほんとに一瞬だが、えげつない魔力の波動を感じた。そこで私は、無言で箒に乗りかかり、真っ先にその魔力が向かった場所……“妖怪の山”へ向かった。


◆◆◆◇◇◆◆◆◇◇◆◆◆


「でも、その領域に入ろうとしたときに、何かの壁に守られているみたいで、入れなかったんだ。無理矢理入ろうとしたけど、強い何かに押し返された。」


 魔理沙は、そう下を向いて残念そうに呟いた。確かに、入れないのはおかしい……。もしかして、そこに……。そう思ったときに、


「そういえば、霊夢達の方は何かあったのか?」


 と聞かれた。とそこで「あぁ。」と前置きし、説明をした。


「ふーん…。白紙の手紙に、強い魔力のこもった人形、でもそれが今は消えて、その飛んでいった魔力の行方が分からないと。…あれ、それって妖怪の山じゃね!?」

「えぇ、多分そうよ。……もしかしたら。」

「?」

「あ、いや、まだ確証は無いから言わないでおくわ。」

「ケチくせぇな。」

「なんですって?」

「い、いや、なんでもないです。」

「そう。」

「はい。」

 そんな茶番をして、二人とも笑ってしまった。でもそれは一瞬で、すぐ少し険しい顔に戻った。


「…………まあでも、紫が帰ってきたら、とりあえず、妖怪の山に向かってみた方が良いわね。」

「そうだな。」

「………………。」


 私が黙っていると、


「そうだ!」


 と急に叫んだ。


「な、なに?」

「多分妖怪の山に行くのは早くて明日だろ?」

「え、えぇ。出来るだけ、早いほうが良いからね。」

「なら、軽く酒でも飲もうぜ!体力と、精神も回復させるために、さ。ま、勿論、飲みすぎは厳禁だぜ?二日酔いしたら困るからな。」

「酒で、精神はともかく、体力なんて回復するのかしら……。」

「まぁ、多分回復すんだろ。」

「どうかしら……。」


 と呟いたが、


「……………………………まぁ、それも、いい、わね。」

「だろ?早速酒でも用意してくるからまってろよー。」

「用意してくるって、神社からでしょ?」

「にししっ」

「まったく……今度、その酒の分、貰うからね。」

「んな、嘘だろ!?それはないって!」


 とまたまた茶番をしながら、酒をグビッと飲んだのだった。



____だが、これはまだ序章に過ぎない。___

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